小豆島のサル



 これもまたずいぶん昔の夏、宿泊予約も何もせずに、発作的に一人で小豆島に渡った。「二十四の瞳」がリメイクで上映されていた頃だったかも知れない。フェリーで土庄に着き、バスに乗ってオリーブ園とか岬の分校跡とかに行った。そのあとロープウェイで島の中央部にある寒霞渓というところに上った。

 そこから北側のシルバービーチに行きたかったが、そちら方面に行くバスが無い。仕方がないので歩きながらヒッチハイクでもしようと考えた。地図で見ると7〜8キロなので全部歩いても大したことはない。

 そう思って歩き始めたのが昼過ぎ、道幅はそこそこあるが舗装もされておらず、期待していた車は全く通らない。ふと気が付くと、後ろから野生の猿が2〜3頭ついて来る。そのまま無視して歩いていたら前にも現れ、もうしばらくしたら完全に取り囲まれていた。その数およそ30頭、中の何頭かが走って来て、持っている袋にチョッカイを出しに来る。歯をむいて威嚇してくるのもいる。棒を振り回したり石を投げたりしながら何とか追っ払ったが、かなり怖かった。サルに喰い殺されたらニュースになるやろな・・とか思った。

 結局、シルバービーチに着いたのは午後4時。その晩は海水浴場の休息所で野宿した。ここでマーチンD−45の持ち主S氏に出会うことになる。砂浜でD−45というのもなかなかのものだが、その話はまたの機会に。



再び寒霞渓





 上の文を書いていた2005年の時点では、まさか自分がその香川県に住むことになるとは、露ほども考えていなかった。本当に人生は不思議である。
 まあ細かい理由はさておき、高松は気に入っている。上の写真は200811月の末に、同じく小豆島の寒霞渓に自転車で行ったときのものである。この写真の場所までもかなりしんどかったが、これからの登りが大変。最後には絶壁みたいな階段を自転車を担いで登った。琵琶湖一周よりも疲れた。



 

小豆島自転車ツアー



 


 小豆島にはその後も何度も行った。有難いことに旧友たちも来てくれて多人数で自転車ツアーをやったこともある。これは、たぶん醤油屋さんの樽の前で撮った記念写真。二十四の瞳映画村のレストランで揚げパンと蜜柑がついた「給食定食」を食べた。

 

 

 


  
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