光ファイバーインターネット

  
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。今年はいったいどんな年になるのでしょうか?ぜひ、明るい話題が多い年になって欲しいと思います。

 さて、今月は最近増えてきた「光ファイバー通信インターネット」(FTTH:ファイバートゥザハウスの略)についてです。

 以前ブロードバンドについて書いたときに少し触れたのですが、そのころは(と言ってもたった半年前)まだ高槻市内ではごく一部の地区しか利用できず、一般的とは言いにくい状況でした。と言いますのは、この方式は、既存の電話線を利用していた従来のものと違って、特殊な「光ファイバーケーブル」をそれぞれの家庭まで引きこんでくる必要があります。これには当然かなりの投資が必要ですので、加入見込者がたくさんいないとサービスも始まらないというような状態でした。当初はNTTが「Bフレッツ」として先行していたのですが、なかなかサービスエリアが広がってきませんでした。

 ところが、ここ2〜3ヶ月のうちに状況がかなり進み、大手電力会社がどんどんケーブル網を広げてくれたおかげで、大阪府内ではほとんどの市部でサービスが受けられるようになってきました。先にも書きましたが、この通信方法は、従来のISDNやADSLのように電話線や電線とは違って、「光ファイバーケーブル」の中を通る「光」を利用して(と言っても外見はまるで電線なのですが)通信します。電気信号ではないので、外乱を受けにくく、局から離れると速度が低下するようなこともありません。何よりも嬉しいのはその速度で、これまで最速だったADSLの10倍程度(最大100Mbps)の通信速度が得られると言われています。

 この100Mbpsという速度を体感できるのは、「動画」をダウンロードするときで、早々と導入した友人宅での体験によれば(うちは今のところまだCATVなので)、映画の予告編などの動画が、かなり綺麗な画面で、しかも「ストリーミング」で見ることができました。(「ストリーミング」とはダウンロードしながら同時に再生することです。)もちろん静止画なら、かなり大きな画像でもほとんど一瞬で表示されました。ISDNからCATVに変えたときには、その速さに驚いたものですが、この光ファイバーを一度体感すると、今までのがかなり遅く感じてしまいます。
ただ、普通の使い方では、ADSLやCATVの速度でもストレスは感じない方がほとんどだと思いますので、これで6000円/月を安いと見るか高いと見るかは、使う方の感覚次第でしょう。

 次に、導入を検討されている方に注意点を少し。この光ファイバーを導入すれば、どんな環境でも上記のような速度が得られるかというと、そうではありません。インターネットの場合、「つながる相手や途中」が混んでいるために遅くなることもままあります。また、たとえば数台のパソコンでLANを組んでいるような場合には、信号を分配する「ルーター」という器材の能力や、LAN回線の通信速度にも左右されます。また、特に少し古いパソコンでは、CPUの能力が動画再生のデータに追いつかないこともあります。

 インターネット上には、今のところ最大100Mbpsという速度をフルに生かせるようなものはそんなに無いのかも知れません。しかしこの先、こういった高速通信網が広がっていけば、テレビと同じような内容や、もっと地域性のある(極端な場合は個人が発信する)映像情報がどんどん増えてくることでしょう。もっと各社が競争して安くなるのを待つのも手ですが、今現在、電話回線での接続で、遅さに不満を持っておられる方は導入を検討されても良いのではないでしょうか?

 もっと詳しくお知りになりたい方は、インターネットで「光ファイバーインターネット」や「FTTH」をキーワードにして検索して見られたら良いと思います。 

かんたんパソコン講座目次
トップ アイコン
トップ