名田庄村





 福井は、販売応援か何かで名田庄村というところに行った。昔、ナターシャセブンの高石ともや氏が活動本拠地にしていたところである。バンド名の「ナターシャ」は「名田庄」から来ていると聞いた。

 小浜から、店の軽トラに乗ってずいぶん走った。自分の田舎にもひけをとらない山の中である。そんな山あいに民家があり、田んぼがあり、学校があり、郵便局があった。小さな田植機で必死で田植えをしているおじいちゃんおばあちゃんがいた。

 確か、廃校になった?小学校の教室でレコーディングしたとか聞いたナターシャセブンのテープを今も持っているが、あの素朴な音がいい。(「とんび」の歌とか・・

 そんな名田庄村も、市町村合併のため今年の3月で無くなってしまったらしい。「名田庄」という名前が地図から消されてしまうことに、みんな本当に納得したのだろうか?ここばかりではない、日本全国で昔からの地名が消えていく。住んでいた人達の思い出と一緒に。
 行政改革は実施されて当然だが、古い町や村の名前をどんどん無くして、いわれもわからないようなカタカナや平仮名の地名にしてしまうことには、憤りさえ感じてしまう。

 と、ここまで書いてから調べてみたら、合併後もちゃんと「名田庄」の名は残っていた。名田庄村何々ではなく、単に名田庄何々という地名にしたそうな。さすが、やるじゃない!

  
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