悩んでしまうパスワード (パスワードの付け方) つい10年ほど前なら、個人が持たなければならないパスワードと言えば、銀行のキャッシュカードに使う4桁の数字くらいしかありませんでした。ところが現在はどうでしょう?お金を引き出す時はもちろんのこと、携帯電話の設定を変える時、パソコンを立ち上げる時、インターネットに接続する時、極端な場合は、会社や自宅、車のドアを開ける時など、あらゆる場面でパスワードを要求されるようになって来ました。 4桁の数字だけで良かった頃は、ついつい誕生日とか、自宅の電話番号の一部とかを利用していて、危険とは言われながらも、何とかそれでやって来れたものでした。 ところが今日、特にパソコン関係の色んな場面で要求されるパスワードときたら、「10桁以上にする」とか「英数字や記号を混ぜる」とか「身の回りから推定されやすいものはダメ」等、普通の人にとってはなかなか難しく、それが何種類も必要になったりするのですから、本当に困ってしまいます。覚えにくいものにしたために、完全に忘れてしまったり、忘れないために小さい紙に書いてどこかに貼っておいたりして、これでは何のためのパスワードかわかりません。 前置きが長くなりましたが、今月はパスワードの付け方について書いてみます。 @自分の名前や生年月日は使わない。 これは基本です。いちばん推定されやすいパスワードがこれだと言います。ただ、忘れにくい代表選手であることは間違いありませんので、どうしても名前や生年月日を使う場合は、せめて親か子供の(あるいはそれらの組み合わせ)にしましょう。 例:8-junichiro-27 (親の名前が純一郎、8月27日生まれ) (このように数字を分割し、記号を追加したほうが、より安全性が高くなるそうです) A好きな言葉やことわざをローマ字で書く。 できるだけ珍しい言葉で、それも少し変えるのが良いようです。 例:Chinmoku-GIN(沈黙は銀) (大文字と小文字を混ぜるのもベターです) B自作英文の短縮形を使う。 この方法は古くからある手法だそうですが、覚えやすくて類推しにくいものが簡単にできます。 例:MniIchiro.S (My name is Ichiro.S) (この場合でも記号等を混ぜたほうが良い) Cキーボード上の文字並びを使う これは結構面白い暗号作成方法で、キーボードを英数入力にしたまま、仮名文字で意味のある言葉を打つというものです。 例:「すずきいちろう」とこの方法で打てば、 「rr@gea\4」となります。 この場合、パスワードそのものは全く意味のない言葉になりますし、記号文字が混じることが多いのでより安全になると言います。但し、暗号作成方法としては誰でも知っている方法ですので、元になる言葉はできるだけ類推されにくいものを選んでください。 いろいろとパスワードの作成方法を書いてみましたが、いっぱい種類ができて、結局どっかに書いておくしか無くなるような気もします。そんな場合でも、付箋紙に書いてパソコンに貼り付けたり、パソコンのファイルの中においておく(エクセルの表など)のはやめた方が良いでしょう。 貼り付けておくのは論外ですが、パソコンの中身のファイルはインターネット経由で流出する恐れもあるからです。書き留めておくのなら、肌身離さず持ち歩いている手帳などがいちばん良いのではないでしょうか。(でも、これを無くしたら・・・と思うとやっぱり躊躇しますが・・・)
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