迷惑メール対策

 やっと暖かくなりましたね。毎年行こう行こうと言いながら、ついつい機会を逸しているのですが、今年こそはお花見に行きたいと思っています。

 さて、今月は「迷惑メール」についてのお話です。今パソコンを持っておられる方のほとんどは、「メール」を使っておられることと思います。皆さんの中にも、携帯電話でも問題になったように、怪しげな宣伝や勧誘、あるいは使ってもいない接続費用の請求など、いわゆる「迷惑メール」に悩まされている方は多いのではないでしょうか?
 知り合いからのメールよりも、こんな迷惑メールのほうが多くなるような事態になると、それらのメールを消す作業も時間的に馬鹿にはなりませんし、「出会い系」とか「ポルノ関係」の勧誘メールが来たりすると、同居人の思わぬ誤解を招きかねません。

 いったい、こんなメールの送り主は、どうやってこちらのメールアドレスを手に入れたのでしょうか?それは、こういった業者はインターネットに流れるさまざまな情報の中から、メールアドレスのデータを抜き出す技術を持っているからです。世界中のサイトを自動的に巡回して、メールアドレスだけを識別するツールを使用する場合が多いと聞きます。ですから、もし、自分のホームページにメールアドレスを載せていたりすると、簡単に収集されてしまうことになります。
 また、インターネットを使ったアンケートや懸賞なども要注意です。これらの送信欄に書き込んだ自分のメールアドレスなどは、オーバーに言えば、ほとんど宣伝のためのメールに使われると言っても良いかも知れません。(すべてが「迷惑」とは限りませんが)

 では、これらの迷惑メールを避けるにはどうしたら良いのでしょうか?
まず予防のためには、「不用意に自分のアドレスを公開しない」ことです。どうしても公開しなければいけない場合には、複数のアドレスを持っておいて(タダでアドレスが取得できるところも多いので)、一方を公開用として、もう一方は、ごく限られた人にしか教えないという手があります。

 次に、「怪しげなメールには絶対に返信しない」ということです。向こうは、集めたメールアドレスに自動でメールを送っているので、反応があったということは、そのメールアドレスが生きているという証明になるため、その後で集中攻撃を受ける可能性があります。「このメールの配信を止めて欲しければここにメールして……」という文句は、まさに「引っかけ」なので、無視しておくのが一番です。

 市販のソフトにも、こういった迷惑メールを受け取らなくできる機能を持ったものが販売されるようになってきました。中には、ユーザーが自分で迷惑メールの定義をしなくても、自動的に迷惑メールかどうかの判断をしてくれるものもありますので、あまりにも多くの迷惑メールに悩まされている方は、試して見られたらどうでしょうか?

 また最近では、インターネットプロバイダのほうで、メールにフィルタをかけて選別してくれるところも増えてきました。これらの中にも、着信拒否の操作を、ほとんど自動的に行ってくれるところや、フィルタの機能を詳細まで自分で指定しなければいけないところもあり、プロバイダによってかなり変わりますので、一度ご自分のプロバイダについて、調べてみてください。

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