デジカメ画像の保存

  
 ようやく秋らしくなってきましたね。それにしても今年の夏の暑さは何だったのでしょう。
さて今月は、先月に引き続き、デジタルカメラ画像などの大容量データの保管方法について書きたいと思います。

 デジタルカメラは最近ますます高性能化し、2〜300万画素は当たり前、プロ仕様と称する5〜600万画素のものも出始めています。画素数の増加により、当然、写真の綺麗さは格段に向上してきましたが、それに伴って1枚あたりのデータ量もどんどん大きくなってきました。デジカメ出たてのころの36万画素なら、フロッピー1枚に何十枚も記録することができたのに、(フロッピー装置の付いたカメラもありましたね)今では高精細で撮影したりすると、フロッピーだと1枚も入らないくらいのデータ量になっています。

 最近のほとんどのデジカメには、小さなカード型の記憶装置がついており、撮った写真はここに保存されます。容量がいっぱいになるとパソコンに移して、パソコンの中に保管することになります。デジカメを買うとアルバム(画像管理)用のソフトがついてきますので、これを使えば、膨大な枚数の写真でも、テーマ別とか日付順とかの分類で、わかりやすく整理ができてしまいます。

 さて、「パソコンの中に写真を保存する」というのは、ハードディスクに写真のデータが入っているということですね。実は、これはちょっと危ないことなのです。経験上、ハードディスクが壊れる確率というのは、「万に一つ」よりは大きいのではないかと思っています。私も一度経験しましたし、生徒さんの中にも過去2人おられました。ディスクの故障ではなくても、Windowsの問題で再インストールが必要になるトラブルは、もっとたくさん経験しています。

 いずれの場合も、ハードディスクの中身は全部消えて無くなってしまいます。普通の写真なら、プリントを無くしても、ネガさえあれば何度でも複製がききますし、火事にでも遭わない限り、分厚いアルバムが消えて無くなることはありません。でも、パソコンの中のアルバムは、上のようなことで簡単に無くなってしまう場合があるんです。

 大切な想い出の写真を絶対無くさないためには、「バックアップをとる」ということが必要です。パソコンを複数台お持ちの方なら、2台のパソコンに同じものを入れるとか(こっそりと会社のパソコンに入れておくという手もあり…)、外付けハードディスクが別にあればそこに入れるのもよし、でも、いちばん手軽で安全なのは、CD−Rに焼いておくという方法でしょう。CD−Rならば1枚約650〜700MBの容量がありますから、200万画素クラスのデジカメ画像なら100枚以上書き込むことができます。もちろん、CD−RW装置のついたパソコンでなければ書き込みはできませんが、近頃はCD−RW装置も安くなっていますので、お持ちでない方は外付けディスクの追加購入をされてもよいのではないでしょうか? ただ、パソコンがあまり古いと、相性の問題や、書き込み速度の不一致などでエラーが起きやすいことがありますので、買われる場合はお店等でよく確認してくださいね。

 CD−R(RW)と同じように記録できるディスクとして、DVD−R(RW)があります。これですと、CD−Rと同じ大きさのディスクで4.7GB(CD−Rの約7倍)の容量がありますので、ビデオなどの動画も長く記録することができます。ROM(読み出し専用)のものは、映画などのソフトとしてかなり一般的になり、レンタルのDVDも増えてきています。ところが、パソコンの記録(書き込み)用のメディアとしては、今のところ規格が統一されていない(大きく分けて2種類、細かく分けると5種類のタイプがあります)ことが災いしているのか、まだ本格的に普及するというところまでいっていないようです。ただ、いつまでも規格がバラバラということは無いはずなので、そうなれば、CD−Rと同じようにすぐに普及が進んでくることでしょう。

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