復活!

 そろそろ新学期の始まりですね。学生生活から離れてウン十年経っていても、何かこの時期になると、卒業の頃のこととか、親元を離れた頃のことを思い出してしまいます。

 さて今月は、「復活」と題して、調子が悪くなってしまったパソコンを、以前の状態に戻す方法について少し書いてみたいと思います。(ただし、今回ご紹介する方法は、Windows Me とXP限定です。95、98の方ゴメンナサイ!)

 WindowsがMe以降になって、一番便利になったというか重宝している事の一つは、「システムの復元」という機能が付いたことでしょう。98以前のWindowsでは、OS(オペレーティングシステム)の調子が悪くなってしまった場合(例えばある特定の操作をすると一般保護違反とかページ違反とかのメッセージが出てフリーズする)、よほどコンピュータに詳しい人でないと、原因追及やトラブルの解消は困難でした。どうにもならなくなって、泣く泣くリカバリー(買った時の状態に戻す)した経験のある方もおられることでしょう。
 OSがおかしくなるきっかけは多々あるのですが、よくあるのが、「新しいソフトをインストールしたあとおかしくなった」とか、「新しい周辺機器を増設したあとおかしくなった」等です。「雑誌の付録についていたCDを何気なくインストールしたらおかしくなった」というのもよく聞きますね。
 これらのトラブルは「レジストリ」と呼ばれる中枢プログラムの内容が変わってしまったために起こるものが多いようです。
 このような時に役立つのが、「システムの復元」機能です。これは、正常に動作していた時の状態をパソコンが記憶していて、簡単な操作でその時の状態に戻すことができるものです。
 使い方はそれほど難しくありません。立ち上がっているソフトはすべて終了させた後、例によってスタートボタンから、「プログラム」「アクセサリ」「システムツール」とたどって行き、「システムの復元」をクリックします。(メニューに出てこない場合は、メニューの一番下に表示される小さな下向き矢印をクリックしてください。)「システムの復元にようこそ」の表示が出たら、「コンピュータを以前の状態に復元します」にチェックがあることを確認して「次へ」をクリックします。カレンダーが出ますので、できるだけ最近で、問題が発生していなかった時点の日付を指定して「次へ」。あとは画面に出てくる指示通りに進めていけば、再起動を促すメッセージが出ますので、OKをクリックして再起動します。起動して、不具合が解消されていればバンザイです。
 「システムの復元」使用上の注意点は、復元ポイントとして選んだ日付より後にインストールしたソフトはすべて無くなってしまう、ということです。ただし、その間に作った文書や表、受け取ったメールなどはちゃんとそのまま残りますのでご安心ください。(無くなってしまったソフトを使用して作ったデータ等は、開けなくなります。)
 この「システムの復元」を行ってもパソコンの状態が良くならないのであれば、ドライバやハードウェア等、別の原因を考えなくてはいけませんが、筆者の経験ではかなりの確率で不具合が解消されました。
 「復元ポイント」は、ソフトのインストール等、何かパソコンにとって新しい事が起こった場合には、自動的に作成されるようになっていますが、自分で作成する事もできます。上記「システムの復元にようこそ」の画面で「復元ポイントを作成します」をチェックすれば、その時点での復元ポイントが作られますので、ちょくちょく作って置くのがいいかも知れません。
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