オンラインソフト

 相変わらず寒い日が続いています。パソコンをおいてある部屋が寒いと、ついついメールチェックなども億劫になりますが、ノートパソコンの方は、コタツでも使えていいですよね。さて今月は、「オンラインソフト」のお話です。

 インターネットの中には、いろいろのソフトウェアやデータを、無料か、有料でも普通のお店で買うよりは遙かに安く提供してくれるところがあります。このようなサイトから、通信回線を通じて自分のパソコンの中にソフトウェアやデータを取り込んで来ることを、「ダウンロード」と言います。そして、こんな風にしてオンラインで手に入れるソフトウェアを「オンラインソフト」と呼ぶようになってきました。

 インターネットがまだ普及していない、いわゆる「パソコン通信」の頃から、個人が作った小さな(売り物にするほどではないが、あると便利という程度)プログラムをダウンロードできるところはありました。でも、当時は通信に使用する機材(モデム)の速度が遅かったので、ちょっと大きなプログラムをダウンロードしようとすると、何時間も電話をつなぎっぱなしにしなければならず、とても一般的とは言えませんでした。

 最近になってISDNが普及し、一部ではADSL回線やケーブルTVのインターネット回線が利用できるようになり、ようやく「ダウンロード」が気楽に行えるようになってきました。

 さて、こういった「オンラインソフト」を利用するメリットはいろいろありますが、その一つは価格が安いということでしょう。個人が作った比較的小さなソフトなら、無料(フリーウェアと呼ぶ)のものから、1000〜2000円程度(後払い方式:シェアウェアと呼ぶ)で手に入りますし、メーカー製品でもショップでパッケージを買うよりは、かなり安く(場合によっては半額程度)になっています。

 2つ目のメリットは、「お試し」ができるということでしょう。オンラインで販売されているソフトには、ダウンロードしたあと期間限定で使用し、気に入れば代金を振り込むと限定を解除するパスワードが送られてくるといった販売方法を採用しているものが多く、買って見たけど思っていたのと違うということがあまりありません。期間限定でなく、機能を制限した「体験版」を無料でダウンロードできるものもあります。

 このようなオンラインソフトは、世界中に約20万本、日本国内だけでも約5万本もあると言われており、無造作にインターネットをしていてもなかなか自分の欲しいものに出会えるわけではありません。でもご安心ください。世界中のオンラインソフトを集めて、検索できるように分類してくれているサイトがたくさんあるんです。なかでも代表的なものを下に書いておきますので、興味ある方はのぞいてみてください。

「窓の杜」
http://www.forest.impress.co.jp/
「ベクター」
http://pocket.vector.co.jp/
「ニフティー」
http://www.nifty.com/download/
「アスキー」
http://download.desk.ne.jp/

 上記サイトには、ダウンロードの方法や、注意事項なども詳しく書かれています。
ほとんどの場合、ダウンロードしたファイルは「圧縮」された形になっていますので、そのままでは使用できません。使うには「解凍」と呼ばれる作業が必要になります。最近では、自動的に「解凍」から「インストール」までを行ってくれるものもありますが、お使いのパソコンの環境によっても異なりますので、ダウンロードしたいソフトの注意書きをよくお読みになってから、やってみられるのが良いと思います。

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