インターネットの接続設定

  この夏は空前のパソコンブームだったとかで、土日のパソコン売り場はいつでも大混雑、欲しいと思ったパソコンは入荷待ちでなかなか手に入らないといった状態が続いていました。インターネットの利用料金もどんどん安くなってきていますし、ここに来てようやくパソコンを有効に利用できる環境が整ってきた感じがします。

当パソコン教室にも、本当にいろいろなお問い合わせがありますが、いちばん多いのは、やはりインターネットの接続に関するものでしょう。前にも書きましたが、パソコンを初めて買われた方で、誰の助けも借りずに、インターネットやメールの設定ができる方は、たぶん10人にひとりくらいだと思います。
 2年ほど前までは、インターネットへの接続方法は、アナログの電話回線を利用するものがほとんどで、設定方法は一つのパターンを覚えていれば良かったため、わりと簡単でした。ところが最近は、ISDNあり、ケーブルモデムあり、携帯電話やワイヤレスなどもあって、なかなか一筋縄では行かなくなりました。途中の設定を間違えてしまうと、全部消してもう1度入れなおすことが必要になったりしますので、説明書(なんであんなに字が小さいのでしょう!)をよく読みながら、慎重に行ってください。もし失敗してグチャグチャになってしまった場合は、当方でお引き受けいたします。(ちょっとCMが入りました…)

さて、接続の設定で一番多いまちがいは何かと申しますと、意外な事に「文字の入力ミス」です。アカウントとかパスワードとか、訳のわからない文字がいっぱい並んでいますが、これらはすべて「半角英数」(abcXYZ123など)で入力する必要があります。大文字と小文字も区別が必要です。また、「,」コンマと「.」ピリオドをまちがえただけで、ぜんぜんつながりません。プロバイダ(接続業者)から送られてきた資料を見ながら、一文字一文字確認してみましょう。

また、「接続のためのパスワード」と、「メール送受信のためのパスワード」は、異なる場合がほとんどです。インターネットは見られるのに、メール送受信ができない場合には、もう1度「メールのパスワード」や「メールアカウント」を確認してみましょう。

電話回線(ISDNでなく)をお使いの場合は、「パルス回線(ジコジコ音)」と「トーン回線(ピポパ音)」をまちがえて設定するとやっぱりつながりません。疑わしい場合は、NTTに、自分の家の電話がトーンなのかパルスなのかをお問い合わせの上、設定をそれに合わせてください。「コントロールパネル」「モデム」の「ダイヤルのプロパティー」で変更できます。

電話番号の入力にも注意が必要です。接続先のプロバイダの番号を入れるのですが、ここも半角の数字で入力します。また、ISDNとアナログでは番号が違う場合があります。接続先の番号に自分の家の番号を入れていた、という笑い話のようなこともありました。これだと、いくら接続しようとしてもいつでも話中ですね。

ISDNに変えたら、パソコンでファックスが使えなくなったというご相談もよく受けます。これは、パソコンに内蔵しているファックスモデムが、アナログ回線にしか対応していないためですので、パソコンの後ろの電話線端子を、ISDNターミナルアダプタのアナログ端子につないでやる必要があります。

一番厄介なのが「たまに(10回に1回くらい)しかつながらない」という場合です。最近、特に夜11時以降は、どこのプロバイダも混雑していますので、つながりにくいこともあります。早朝にでも試してみてつながる場合は、単なる混雑ですが、そうでない場合は、パソコン等の器材が異常という可能性もゼロではありません。

 

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