年賀状の季節

 またまた年賀状の季節がやってまいりました。数年前までは、がんばって版画などを彫っていたのですが、パソコンを使いはじめてからは、ついつい便利で安易なほうに流れてしまいました。一枚一枚版画と手書きでやっていた頃に比べると、かかる時間は十分の一程度になったのですから…。


 それにしても、これだけEメールや携帯電話が普及しているにもかかわらず、やはり年始の挨拶は紙でできた「年賀状」というのは、なんだか不思議な気がします。メールアドレスを持っている友人には、Eメールだけで済まそうとしたこともありましたが、やはり相手からの年賀状が届くと、Eメールだけでは失礼になっているような気がして、あわてて葉書を買いに走ったり…。もっとも今年は、例の2000年問題で、年末から年始にかけてはEメールが大混乱を起こす可能性もあると言われており、年賀葉書が最も確実な通信手段になるのかも知れません。パソコンやワープロの普及で、カラー絵入りのきれいな年賀状の印刷が比較的簡単にできるようになって、かえって年賀状自体の量が増えているというのは皮肉なものです。


 年賀状用の毛筆印刷ソフトとしては、「筆まめ」「筆自慢」「筆ぐるめ」「筆王」など、本当にたくさんのものがありますが、うちでは「筆まめ」を使っています。(教材として使用しているのもこれです)「WORD」や「一太郎」などのいわゆるワープロソフトも、葉書印刷の機能を備えていますので、これらを使ってもできないことはないのですが、やはり専用のソフトを使ったほうがわかりやすく、できばえもいいようです。


 これらのソフトを使うにあたって、まずしなければならないのが、宛名と住所の入力です。これがかなり大変で、こんなことなら手書きのほうが早い!などと思ってしまいますが、一度入れてさえおけば、あとはもう毎年少しずつ修正するだけですみます。がんばって打ちこみましょう。打ちこみ途中でも、ひんぱんに「保存」しておくことが大切です。できあがり寸前でパソコンがフリーズしたり、できたと思ったら保存するのを忘れていたなどということになるとほんとうに死にたくなりますので。(経験あり)


 よく、ワープロやパソコンで既に作っている「住所録」のデータを再利用できないか?という質問を受けますが、これはできます。(できないものもあります。)
「筆まめ」を例に取りますと、「ファイル」メニューの中に、「他の住所録形式の読み込み」というサブメニューがあります。これを使えば、表計算ソフト「EXCEL」などで作った入力済みの住所録のデータを取りこむことができますので、二重入力をする必要がなく便利です。ワープロからのデータ変換は、そのワープロがCSV形式あるいはDOSのテキスト形式でのデータ書出し機能を持っていること、パソコンとフロッピーの互換性があることが条件になりますので、少し難しくなります。


 「筆まめ」などの印刷ソフトには、数え切れないくらい多くの画像や文例が付属していますので、それらを組合せるだけでも充分オリジナリティーは出せると思いますが、やはり自分で描いたイラストやデジタルカメラで撮った写真などを入れると、また一味違ったものになります。いろいろトライしてみましょう。
デジタルカメラをお持ちでない方も「スキャナ」という機器を使えば、普通の写真を取り込んで葉書に印刷することができます。当教室にはスキャナもありますので、使いたいと思われる方はお電話ください。


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