「インターネットでお買い物 初体験」

  秋も深まってまいりました。ついこの間までクーラーのお世話になっていたのに、もう炬燵が恋しくなる季節になって、あっという間に1年が終わってしまいます。読者の皆様は快適なパソコンライフを送っておられますでしょうか。今月は「インターネットでお買物」のお話です。

 長いことインターネットをやっていますが、この間までインターネットを通して買物をしたことはありませんでした。と言いますのは、まず「物を買う時には現物を見ないと…」という考えが強いこと、それに、何もインターネットでキーボードを叩いて自分の住所を打ち込むなどという面倒なことをしなくても、ちょっと街に出ればたいがいのものは手に入ります。(もちろんお金は要りますが。当たり前ですね。) 何よりも抵抗があったのは、自分のクレジットカードの番号を送信しなければならないということで、基本的にインターネット上のメールは誰に読まれているかわからないという性質があり、いくらセキュリティーは年々向上していると言ってもなかなか信用する気にはなれませんでした。

 ところが先日、ネットサーフィンをしている時に、何年も探し続けていたものをアメリカのホームページで見つけてしまったのです。 それは一冊の古い本でした。ルイザ・メイ・オルコット(「若草物語」の作者です。)という人の書いた「ジャックとジル」という子供向けの物語がそれで、子供の頃に読んでちょっと感動して、ずいぶん経ってからいろいろ探し回ったのですが、最初は作者もわからなかったこともあって、日本語訳のものはどうしても見つけられませんでした。 最近になって、それがオルコットの作品であることがわかったため、この線からホームページをたどってみることにしました。日本のサイトではオルコットを扱ったところは1つしか見つかりませんでしたが、その中にあるアメリカのホームページが紹介されていました。 「Amazon.com」(http://www.amazon.com/)という、主に音楽CDと本の通信販売の会社なのですが、すでに絶版になっている本でも、アメリカ中の本屋さんから探し出してくれるというサービスが売りになっています。ここのページで検索をかけると、1970年に発行されたハードカバー(もちろん古本です)が手に入るらしいということがわかったので、少し迷ったもののやはり注文することにしました。

 さて、ここからがけっこう大変でした。注文の画面は全部英語なので、辞書を引き引き読んでいきました。それによると、注文した後で何回もメールで確認をしながら進めていくので、絶対に安心、みたいなことが書いてありました。英字で住所と自分のメールアドレスを入れて、とうとうクレジットカードの番号も打ち込んで、ドキドキしながら送信ボタンを押しました。

 早速、次の日には注文を受けた旨のメールが届き、3日後に、注文内容と価格(約30ドル)再確認のメールが来ました。 これにOKの返事(チェックを入れて返信するだけ)を出してやっと一段落です。

 約10日後、発送したというお知らせのメールが来て、その3日後、やっと現物が届きました。わくわくしながら封を切ったのですが、20数年前の本ということだったので、ぼろぼろの表紙を想像していたのですが、意外に新しく、日本国内ではまず手に入らなかっただろうと思うと、かなり満足しています。

 こうして初めてのインターネットショッピングは無事済みました。(まだカード決済は済んでいませんが)正直言って、英語のメールなど精神的にはしんどいものがありましたし、安全性についてはまだ保証はできませんが、個人の責任においてトライして見られてもおもしろいと思います。

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