「パソコンがファックスになる?」

 「かんたんパソコン講座」も連載10回目となりました。これまでに、パソコンの使い道や、オペレーションシステム、インターネット、メモリー増設などいろいろな事について書いてきましたが、少しはご参考になりましたでしょうか? もし、「もっとこんな事を書いてほしい」等のご意見ご要望があれば、当教室または「かわらばん」編集室までご一報いただきたいと思います。

 さて、先月号の「声付き文書」は、ご自分で作って試して見られましたか? パソコン操作上達のコツは、「とにかく自分でやってみること」です。少しくらい間違えた操作をしても、パソコンがこわれてしまうようなことはめったにありません。どんどん触って動かしてみましょう。

 さて、今月のテーマは、「パソコンをファックスとして使う」です。ファックス機能付き電話器が比較的安価で手に入るようになって、パソコンとファックスを両方お持ちの方も多いと思います。このような方でも、意外に使われていないのが、「パソコンのファックス機能」です。 パソコンで作った文書をわざわざプリンターで打ち出して、それをファックスにかけておられる方が多いようです。 Windows95では、標準でファックスの機能を持っているため、作った文書はプリンターに出さなくても、直接パソコンからファックスすることができます。この方が紙のムダが無いし、画像の乱れも無くきれいに送ることができるのです。

 例によってパソコンが電話線につながっている必要があります。 まず、ファックス用のプログラムが自分のパソコンにインストール(プログラムをパソコンに入れること)されているかどうかを確認して見ましょう。パソコンのメーカーによっては、メーカー独自のファックスプログラムを最初から入れているものもありますが、ここでは、Windows95に標準で付属しているMicrosoft FAX(マイクロソフトファックス)で説明したいと思います。 「マイコンピュータ」をWクリックして開き、その中の「プリンタ」を、またWクリックして開きます。「プリンタ」の中に「Microsoft FAX」があれば、インストールされています。見当たらない場合は、「コントロールパネル」の「アプリケーションの追加と削除」を使ってインストールを行ってください。

 さて、ファックスの送信です。「プリンタ」の中に「ファックス」があることからもおわかりいただけると思いますが、パソコンにとっては「プリンタ」も「ファックス」も同じで、どちらにデータを渡すかだけの違いなのです。ですから、パソコンで作った文書や絵などを、プリンタに出す替わりに(相手の)ファックスに出すというイメージで考えればわかりやすいと思います。

 具体的な送信操作は次のようにします。まず、送りたい文書等をワードなどで作ります。次に印刷するときと同様に「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。印刷のときにはここですぐOKボタンを押しますが、FAXの時には、「プリンタ名」のところの黒三角ボタンをクリックして、「Microsoft FAX」を選択します。OKボタンを押せば、ファックス準備の画面が出てきますので、必要事項を入力して「次へ」「次へ」と進めて行き、最後に完了ボタンを押せば、パソコンが電話をかけて送信してくれます。

 入力する時に間違いやすいところを以下に書いておきますので参考にしてください。

@ 新しいメッセージの作成の「宛先」には相手 の名前を入れる。(様をつけたほうが良い)
A 同画面の「FAX番号」には、かならず半角 で送り先のFAX番号を入れる。
B 送付状を使いますか?は、「いいえ」にして おいたほうが良い。(紙のムダ)
C タイトルとメッセージは特に入れなくても 可。

  次回は、『 Windows98について』です。 どうかお楽しみに。

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