Windows 7

今年の冬は世界的に寒いとのもっぱらの噂ですが、実のところはどうなのでしょう?
今月の話題は、先月号でもちょっとだけ書いたWindows 7のお話です。「7」は当然7番目のWindowsという意味ですが、ちょっとその歴史を紐解いて見ましょう。
(日本語版が発売された年で書いています。)

1993年 Windows 3.1
1995年 同 95
1998年 同 98
2000年 同 Me(Millennium Edition)
2001年 同 XP
2007年 同 Vista
2009年 同 7

 筆者も初めてWindowsの動くパソコンらしいパソコンを買ったのが1994年、やはり3.1でした。それ以来、新しいWindowsが発売になる度にバージョンアップのインストールをするか、パソコンそのものを新しくして来ました。マイクロソフトの仕掛けた罠にまんまと引っ掛かってしまっているという感じですね。

 上記以外にも、NTとか2000、それから3.1以前にも1.0とか2.0とか呼ばれるものはあったのですが、今回のものを7と呼ぶところを見ると、一般向けに大量に販売されるものだけを数えているということのようです。こうして見ると、2から3年おきに新しくしていたものがXPで一息つき、次のVistaはわずか2年でモデルチェンジ、Vistaはあまり評判が良くなかったことがわかります。筆者も今使っている2台のノートパソコンはXPとVistaなのですが、どうもVistaでは色んなことが思ったように出来ないので、どうしてもXPのほうに親しみを感じてしまいます。

 使い勝手ばかりではなく、Vistaはたくさんの新しい機能を盛り込み過ぎたせいで、動きが遅くなってしまったというのが定説になっており、快適に使うためにはかなり高性能のパソコンが必要でした。CPU性能の低いネットブックなどは全部XPで動くようになっていることがその証明みたいなものです。この辺りのことが、「Vistaは失敗作」と言われる所以でしょうか。

 さて、そのWindows 7ですが、今のところ評判は良いみたいです。(「みたいです」としか書けないのは、筆者はまだ試していないためです。)中でも一番好印象で迎えられているのがその「速さ」。ネットでの口コミ情報を拾ってみると、Vistaが動かなかったネットブックや、少し古いパソコンでも快適に動くようになったと書かれている記事もあるので、軽く高速になったことは間違いないようです。特に起動と終了の動作がかなり速くなった(Vistaの約半分の時間)という意見が数多く見られるので、起ち上がりの遅さにイライラしている方は入れ替えて見るのも手かも知れません。ただ、ファイルの操作などに要する時間は変わらないという話もあります。

 お値段の方は、一番安いHome Premiumのアップグレード版でも16,500円。Vistaならこれで良いのですが、XPのパソコンにはアップグレード版ではなく通常版しか使えないとのことなので何と26,000円もかかってしまいます。今の世の中、3万円台でそこそこのパソコンが買えるので、この価格はちょっと高すぎるように思いますが・・・。

 バージョンアップ版で気をつけないといけないのは、今まで標準で付属していたOutlook Expressなどのメールソフトが7には付いていないということ。メールを使うためには、マイクロソフトのWindows LiveのWebサイトから「Windows Live メール」をダウンロードする必要があります。どうして標準で付けてくれなかったのでしょうか。

 ちょっと不満気味のことばかり書いてきましたが他意はありません。今までずっと買い続けてきたWindowsを、今度も買い替えるべきかどうか、真剣に悩んでいるところです。

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