無線プリンター 

 あっと言う間に6月の声を聞きます。季節の移り変わりの早さに、今更ながら驚いています。

 さて、販売台数においてデスクトップ型のパソコンをノートパソコンが上回ったと聞いたのはもうずいぶん前の事になります。筆者宅のパソコンも全部ノート型に変わってしまいました。それに連れて、一般家庭でインターネットにつなぐ方法も無線(ワイヤレス)LANの利用がどんどん増えており、以前のようにパソコンの場所に自分が行くのではなく、家の中のどこにでもノートパソコンを持って行って、好きな場所でメールやネットができるようになっています。

 そんな中で唯一不便だったのが、プリンターでした。メールやお気に入りの写真などは、やっぱりプリンターに出しておきたいと思うことが多いですし、ネットサーフィンの最中にでも、ちょっと印刷しておきたいものが出てきます。こんな時には、プリンター近くに置いてある古いデスクトップパソコンを使うか、いちいちプリンターを置いてある場所までノートパソコンを持って行って、USBケーブルなどの線を繋いでから印刷しなければなりませんでした。

 この不便さを解消してくれるものに、「無線LAN接続可能プリンター」があります。筆者宅でも数ヶ月前にようやく買ったのですが、使い始めてみるとこれがものすごく便利なので、今では有線でプリンターを使っていたのが信じられないくらいです。

 前置きが長くなりましたが、今月はその「無線プリンター」について書こうと思います。

 通常は、無線LAN(アクセスポイントやルーターなど)の設備があること、それからもちろん「無線LAN対応のプリンター」が必要です。最近では、ほとんどのプリンターメーカーから多種多様な製品が出ています。スキャナー機能やコピーの機能が付いたいわゆる「兼用機」なども、ずいぶん安く買えるようになりました。プリンターが古くなって、そろそろ買い替えをお考えの方には、これら「無線LAN対応プリンター」をお薦めすることにしています。

 今持っているプリンターをそのまま使って無線での印刷をしたいという方のためには「無線プリンターサーバー(ネットワークプリンターアダプター)」というような製品もあります。これを使えばネットワーク非対応のプリンターでもUSB接続を利用して繋ぐことができ、線を繋ぎかえることなく複数のパソコンからの印刷もできるようになります。

 またこれとは別に、「Bluetooth(ブルーツース)通信機能」の付いたノートパソコンであれば、ルーターなどの機器を使った無線LANを構築しなくても「Bluetooth対応プリンター」と組み合わせて使うことによって、同じような無線での印刷が可能になります。便利なことに、ノートパソコンやプリンターのUSBに挿し込んで使える「Bluetoothアダプター」が2〜5千円で販売されていますので、比較敵古いパソコンやプリンターで安上がりに無線プリンターを実現する手段としてはこれがいちばんかも知れません。

 いろいろ書いたのでわかりにくくなりましたが、要するに、現在すでに無線LAN環境を持っておられる方は無線LAN対応のプリンターを購入する、また無線LAN環境をお持ちでない方はBluetooth接続を検討する、というのが無線プリンター環境への近道ではないでしょうか。


 若者がパソコンを持たなくなってきている、という記事を何かで読みました。みんなケータイで出来てしまうので、わざわざパソコンを使う必要はないとのことらしいです。でも、いくらケータイでネットにつながると言っても、やはりその世界は閉じられた空間のような気がします。どんどんグローバル化していく世の中、世界中から必要な情報を集めるためには、やっぱり大きな画面のパソコンが必要ではないかと思うのですが・・・。

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