「インターネットってどんなもの? Part1」

 テレビでも「インターネット」という言葉を聞かない日がないくらいポピュラーになったインターネットですが、騒がれている割には、まだ日本では普及率や利用度合は、それほど高くはないようです。一般家庭ばかりでなく、会社でも、自由にインターネットが利用できる環境が整えられているところはまだごく少数です。原因は、経営者の理解の無さと通信費用の高さにあると考えられますが、このあたりのことが改善されないと、永久にホワイトカラーの生産性という面では、アメリカに追いつくことはできないでしょう。

  いきなり固い話になってしまいましたが、私達が家で使うインターネットは、生産性うんぬんは全然関係のない話ですから、第二のテレビとして、楽しみを与えてくれるものというスタンスでとらえたいと思います。

  インターネットの始まりは、1969年のことです。1969年と言えば、あの大阪万博の前年ですから、ついこの間と感じるのはかなりご年輩の方でしょう。いずれにしても、日本ではまだパソコンのパの字も無かった時代に、アメリカでは複数のコンピュータを電話回線でつないで分散処理をしようという試みが行われていました。(もちろん私も見てきたわけではありません。ものの本にそう書いてありました。)  もともとは、ソ連から核攻撃をされたときに、あるコンピュータが破壊されても、別のコンピュータが作業を続けるという、軍事目的のネットだったようですが、その後、アメリカ中の研究機関や大学がこのネットに電話回線を通じて接続し、1980年代に入って、軍用部分が分離されると同時に一般の企業や個人のパソコンも次々に参加して行きました。

  このころになると、日本を含め世界各国で、同じようなネットワークが実験的に運用を始め、これらのネットがアメリカのネットにつながるのはそれほど時間がかかりませんでした。こうして世界各国内のネットワークをそれぞれ結んだ大きなネットワークが徐々にできあがって来ました。ただし、「インターネット」と呼ばれるようになったのは、1989年からとのことです。

  このように、当初は、大学や研究所の色々のデータやプログラムを共有しようという目的で始まったインターネットですが、民間企業や個人のコンピュータが圧倒的多数を占めるようになって状況は一変しました。皆さんの持っているパソコンから簡単に覗けるWWW(ワールドワイドウェブ:全世界的な蜘蛛の巣という意味)の中には、あらゆる情報があるといっても過言ではありません。何か調べたいことがある場合、図書館などの本で探すより、効率よく広い範囲の情報を得ることができることもあります。また、自分のホームページを開いて、世界中を相手に商売をしたり、インターネットメールの機能を使えば、市内通話料金で、世界中のどこへでもメール(文字、絵、写真、声も含む)を送ることも可能となります。

  さて、前置きはこれくらいにして本題に...と言いたいところですが、紙面が尽きてしまいました。次回も、「インターネットってどんなもの? Part2」として、電話線とのつながり方や具体的な使用方法について書いてみたいと思います。お楽しみに。

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