古いファイルを開く 

あちこちで満開の桜の便りが聞かれる季節となりました。最近花見というものをトンとやっていないので、今年こそはどこかに行きたいと思っていますが・・・。

 古いハードディスクの中身を整理していたら、見慣れないアイコンの付いたデータがたくさん残っているのを見つけました。このままでは何のファイルかわからないので、拡張子を表示させる設定(「整理」「フォルダと検索のオプション」「表示」で「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す)にしてみると、「.jfw」「.jtd」「.wk4」などの文字が見えます。どうもこれらのファイルは、ずっと以前に使っていた、「一太郎」や「Lotus123」で作ったデータのようです。

 「一太郎」はもちろん皆さんご存じだと思いますが、一世を風靡したワープロソフト、「Lotus123」もExcelがこんなに普及してしまうまでは表計算ソフトの定番で、後から出たExcelの方が真似をしたと言われているくらい有名なソフトでした。Windowsの普及とともに、パソコンを買うとWordとExcelが付いてくる(抱き合わせ販売ではないかということで一時期問題になりました)ようになってからは影が薄くなりましたが、官公庁や学校などでは、まだ一太郎を使っているところも多いとのことです。

 さて、自分の今のパソコンにはもう「一太郎」や「Lotus123」は入っていないので、このままアイコンをダブルクリックしても開くことはできません。では、これら古いデータを開いて見るためには、もう一度それらのソフトを買わないといけないのでしょうか?

 実は開く方法があるのです。ちょっと特殊なやり方をすれば、一太郎のデータはWordで、Lotus123のデータはExcelでそれぞれ開くことができます。例として「xx.jtd」(「一太郎ver.8」の文書ファイル)を開く方法を書いてみましょう。

@まずWordを起動します。プログラムから開くなどの方法で、何も書かれていない状態で起動してください。

AOfficeボタンか「ファイル」から「開く」を選択します。

B「ファイルを開く」画面になるので、ファイルの種類のところを「すべてのファイル」または「一太郎8」(いちばん下にある)に切り替えます。

Cこれで目的のファイルをおいてあるフォルダを指定すれば、ちゃんと開くことができるファイルとして認識されていると思いますので、そのファイルを選択して「開く」をクリックします。

 一太郎のバージョンや、文書作成時の特殊機能(縦書きとか)の使用状態により一部文字化けすることはありますが、大方の場合ほとんど問題なく開くことができるはずです。こうして一度開いた後、内容を確認し、またこの文書を使いたい場合には「名前を付けて保存」を選択して、ファイルの種類に「Word文書」を指定して保存してください。こうすれば次回からWord文書として何の問題も無く開けるようになります。

 Lotus123についてもExcelを使って同様の方法で開くことができます。複雑なグラフなどは少し崩れてしまうものもありますが、データなどはほとんど完全にExcel化することができます。特にLotusは2003年くらいから新しいバージョンの販売を行なっておらず、Vistaにも対応していないようですので、もし必要なデータがある場合は早めにExcelで読めるようにしておくのが良いでしょう。

 少し事情は変わりますが、Accessのファイルも上と同様にExcelを使って開くことができます。Accessのようにデータを編集することはできませんが、内容確認には十分です。

 さて、先月号に書かせていただいた地図上2地点間の行き方検索についてですが、もし出てきたルートが自分の思っている道と違っている場合には、画面上の線をドラッグして変更が可能であることを付け加えておきます。そうそうそれから、途中で何か所か寄り道指定をすることもできますので。

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