余計なお世話 

明けましておめでとうございます。ミレニアムとか言って21世紀を祝ったのはついこの間みたいに思いますが、もう2009年まで来てしまいましたね。景気も悪くなってきたことに加えて、年末にはバタバタと嫌なニュースも重なりました。毎年同じことを書いていますが、今年こそ明るい話題の多い年になって欲しいと思います。

 さて今月は「余計なお世話」と題して、「オートコレクト(自動校正)、オートフォーマット(自動体裁)」機能について説明してみます。ワードやエクセルに限らず、文書を作っているときやデータを入力しているときに、「あらら、どうしてこんな風になるの?」と感じるような動きをパソコンが勝手にすることがあります。例えば、行頭に入力していない記号がついたり、一文字入れるだけで勝手に多数の文字が入ったりしてしまうようなことです。

 これら「オートコレクト」もしくは「オートフォーマット」と呼ばれる機能は、本来は使う人が便利なように設けられたものなので、うまく使えば入力の省略やレイアウト設定の手間が省けるのですが、自分の意図に反した動きをした場合には、その修正に却って時間がかかり、本当に「余計なお世話、いらんことせんといて!」と思ってしまいます。中でもよく聞かれるのは以下のような事柄です。

ワードの場合は、

@「1,2,3・・・」などの箇条書きをした場合、次の行にも自動的に番号がついてしまう。

A☆とか●の記号を行頭に持ってくると、改行すると勝手にその記号がつき、字下げになってしまう。

B文字が勝手に違うものに変えられてしまう。

C英文で入力の際、行の頭が自動的に大文字になってしまう。
Dホームページのアドレス(http:// )を文中に書くと色が変わってネットへのリンク機能が付加される。

などです。

エクセルもBCDは同様ですが、他にも

@最初の一文字を打つと、前に入れたデータや文が候補で出てきてそれに変わってしまう。

A入れた数字が勝手に変わる(2008/11など、日付を表すものに多い)

などがあります。

 ワードのこの機能の解除は、画面上方のメニューから「ツール」「オートコレクト」で行います。(Word2007の場合は、画面左上の派手なオフィスアイコンをクリック、「Wordのオプション」「文章校正」「オートコレクトのオプション」にあります。)ここから「入力オートフォーマット」を開いて、該当する部分のチェックを外してください。例えば上記@Aは「箇条書き」の部分、Cは「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のところのチェックを外します。

 エクセルも同様に、「ツール」の「オートコレクト」に色々な自動修正の候補が入っていますので、確認して不要なものはチェックを外してください。(Excel2007の場合は、やはり画面左上のアイコンから、「Excelのオプション」「文章校正」「オートコレクトのオプション」と辿ってください。)
尚、日付を表すデータの表示が変わってしまうものについては、該当するセルを選択の上、「書式」「セル」の「日付」欄を変えると直ります。(セルを選択しておき右クリック、「セルの書式設定」でも同様です。)

 これらの設定はその文書を保存すれば設定もそのまま保存されますので、次回呼び出したときにはそのまま気にせずに作業ができます。「オートコレクトの設定」画面を見ると、こういったオート機能は上に書いた他にもたくさんあります。もちろん便利なものも多々ありますので、いろいろ試してみて、作りたい文書や自分に合った、いちばん使いやすい設定をさがしてみましょう。


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