光学ディスク 

 もう今年もあとわずか、年賀状に頭を悩ませる季節になってしまいました。自分の年賀状はいつも通り、イラスト付きの家族全員の振り返りという内容・・・。今年は本当に色んなことがあったので、ハガキの大きさに書き切れるかどうか心配です。2003年頃までは当パソコン教室でも「年賀状の作り方講座」みたいなものをやっていましたが、今ではほとんどの人がパソコンとプリンタで作るようになり、手書きの年賀状が珍しく本当に有り難く感じるご時世になって来ました。

 さて今月は「光学ディスク」についてです。光学ディスク(光ディスク)と言うとまず「音楽CD」が思い浮かびますが、データの入ったCDやDVD、動画DVD、最近主流になりつつあるBD(ブルーレイディスク)などは全て光ディスクに分類されます。

 パソコンで扱うことができる光ディスクは、大きく分けると上記3種類なのですが、これらにはそれぞれ「書き込めないもの」(リードオンリー)と「書き込めるもの」(レコーダブル)があり、「書き込めるもの」の中にも「1度だけ書き込み可(R)」と「何回でも書き換え可」(RW:リライタブル)のものがありますね。

 さらにややこしいのはDVDで、パソコン用とビデオ用で別々に制定された規格の違いから、「DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+RW」などの種類があって非常に混乱しており、これらの規格がまだはっきり定まっていない頃にパソコンやDVD録画機を購入された方は、借りてきたDVDを再生できないとか、買ったディスクに書き込めないとかのトラブルを経験されたことでしょう。

 いちばん新しいBDについても一時はHD−DVDと呼ばれるものとの主導権争いがあってどうなることかと思っていましたが、東芝陣営の撤退によりBDに統一されたのは記憶に新しいところです。

 自分のパソコン、あるいは購入を検討しているパソコンがどんな種類の光ディスクに対応しているかを見分ける方法はそれほど難しくはありません。パソコンのディスク挿入部分には、それぞれに対応するロゴ(絵文字)が示されています。最近のパソコンならば、ほとんどが「スーパーマルチドライブ」と呼ばれるCDとDVDの上記全規格に対応できるものになっています。ロゴで言えば、

「DVD MULTI Recorder」
「COMPACT disc ReWritable」
「RW DVD+ReWritable」

の3つがついているはずです。これならばBD以外の全ての光ディスクを使用することができます。

 BDについては、まだ対応しているパソコンはそれほど多くはありませんが、対応しているものには上記に加えて「b) Blu-ray Disc」のロゴがつけられています。これがあれば、今のところ日本で入手可能な全ての光ディスクメディアを使うことができると言えるでしょう。(MO:光磁気ディスクやLD:レーザーディスクは除く)

 こうして書いてみると、わずか10年ほどの間に、電子的な記録媒体は飛躍的な容量と速度の進化を遂げ、その度に「互換性」が問題になってきたことがわかります。他方、最初に書いた年賀ハガキなど、たぶん何十年にもわたって同じ大きさで続いて来ているのでしょうから、そういったものが共存しているというのもまた世の中の面白いところなのかも知れません。

 さて、光ディスクの種類や互換性は上記に書いた通りですが、ディスクへのデータや動画の書き込み方法については、まだまだ色んな方法や制約などがあって、かなりややこしいことになっています。紙面がつきましたので、これらについてはまた別の機会に書かせていただきたいと思います。

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