最近の売れ筋パソコン
   
 暑い暑い日々がまだまだ続きます。この暑さのおかげで、エアコン業界は空前の売れ行きだったらしいですが、今月の話題は「最近のパソコンの売れ筋」についてです。

 しばらく前までは、従来に比べて格段に値段の下がったノートパソコンがよく売れていました。欧米ではまだノートの割合はそれほど高くないと言うことですが、デスクトップ型に比べて場所を取らず、持ち運びが簡単で省エネにも貢献するノートパソコンが、日本の家庭事情に一番マッチしていたということでしょうか? ひと頃は、ノート対デスクトップの割合が7:3を超え、ひょっとしたら日本のパソコンは全部ノート型になるのではないか?という観測も出ていたものです。

 ところがここに来て少し事情は変わって来たようです。パソコンの使い方も一段落して、最近では「テレビが見られる」「録画もできる」というパソコンが増えてきました。ノート型にこんな機能を搭載しようとすると、どうしても筐体が大きくなってしまったり、消費電力が増えたりして、ノートの意味が薄れてきます。またハード的に見ても、小さなスペースに多くの機能(部品)を押し込まなければならないために、割高な価格設定となってしまいます。また、ノート型は大きさの制約から、どうしてもキーボードが窮屈になりますし、数字入力のためのテンキーが無いことなどから、文書や数字を多く入力するユーザーにはやはり苦しいかも知れません。

 そう言った状況からか、今年の春くらいから、各メーカーからの新しいモデルとして、本体とディスプレイが一体になった形態のパソコンが増えてきました。i−macの例を引くまでもなく、一体型パソコンは従来からありましたが、多くはCRT(ブラウン管)のもので、重たくて場所も取る上に性能は今ひとつの入門機という位置づけのものが多かったように思います。(筆者も最初に買ったWindowsパソコンはこの形でした。)

 ところが、最近では液晶パネルの値下がりから、かなり小さめ(薄め)で一体型ができるようになってきました。性能的にみても、分離型の最上位機種ともそれほど変わらず、なにより配線の手間が不要で、後ろ側がすっきりしているというメリットがあります。以前なら、「一体型はハードディスクなどのパーツが増設できない」「発展性が無い」などと悪口を言われたものですが、最近では分離型を買っても、内部には後付けデバイスなどの増設スペースなどはほとんど無く、内部に「改造」を加えるようなユーザーはかなり珍しいでしょうから、全く問題が無いと言えそうです。

 また、画像技術の進歩により、テレビ機能がおまけ的な物でなく、本当のテレビとして充分使えるようになってきたことから、新しく一人暮らしのためにテレビと録画用DVDを買うなら、パソコン1台で済まそうという方も増えているのでしょう。外見的にも「パソコン」というより「瀟洒なインテリア」としても見られるものが出て来ていますね。パソコンの買い換えを考えておられる方は、このような一体型も候補に加えてみてはいかがでしょうか?

 閑話休題。インターネット上にメールアドレスを公開しているため、スパムメール(アダルト含む迷惑メール)をたくさん受け取ります。これについてはメールソフトのフィルタリング機能で何とかなるのですが、最近はホームページの掲示板やブログにまで、こんな迷惑な書き込みが増えてきました。自動ソフトを使っているのでしょうか、消しても消しても同じ内容の書き込みがされて、まったく迷惑な話です。お金儲けとは言え、こんな現象がインターネットの発展を妨げているとしたら、本当に残念なことです。


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