

12.AI関連
AIがものすごい勢いで進化しています。上手く使えば、数年前なら思いもしなかったようなことが、個人のパソコンでもAIにやらせることが可能になってきました。それと同時に、製品の設計や研究開発などの仕事もAIにやらせてみようという動きが広まっています。
現時点(2025年)でのAIが一番得意とするところは、やはり「文書の要約」ではないでしょうか。議事録などを録音した音声から文字を起こして、それを要約するなどの仕事は、かなりの精度でやってくれます。何万ページにおよぶ膨大な文書データを、分類して内容別にまとめるような仕事も、上手く指示すれば実際に使い物になる資料ができるようなところまで来ました。今のところ不得意な「画像」や「グラフ」などについても、そのうちにきちんと内容を理解してまとめてくれるようになるのでしょう。このパワーを使って、企業内にたくさん存在している「暗黙知」や、ベテランの「ノウハウ」(開発設計ばかりでなく、生産関連まで)の類を系統立てて整理し、次世代に活かしていこうという動きにトライするところも増えています。また、手順をAIで分析整理しておくことによって、ちょっとしたサイズの異なる製品設計などは、ほとんど人の手をかけずにやってしまうことができるようにもなりつつあります。
こういったことをサポート(要するに、AIを上手く使うことを請け負ったり教えたりする)してくれる企業もたくさん出てきています。
適切な指示さえすれば、本物とみまがうばかりの絵や動画を作ってくれることも珍しいことではなくなってきました。ネットにはこういったフェイク画像も徐々に増えていることが指摘されており、そのうちに大きな問題になるのではないかと懸念する声もあります。
現時点ではまだ、より「クリエイティブ」な仕事、例えば、従来製品を改良してより良い製品にしたり、まったく新しい製品をイチから創り出したりするような仕事は、人間の仕事の領域なのだと思います。ただ、「人間にできることはすべてAIにもできる」というのがAI関係者の常識になりつつあるのと、「クリエイティブ」と人は思っていても、実はそれは「それまでに脳内に蓄積された知識や記憶の組み替えでしかない」との意見もあって、近い将来には上記のような言わば「クリエイティブ」なこともAIの仕事になってしまうのかもしれません。(個人的にはこんな時代は来てほしくないと思ってはいますが・・・)
筆者が子供の頃の未来像は、「苦しい肉体労働は全部ロボットがやってくれるようになり、人間はそういった労働から解放されて、もっと創造的な仕事だけをするようになる」というものでした。昨今の様子を見ていると、それはまったく逆になって、AI(コンピュータ)の指示通りに人間が肉体労働(ロボットには苦手な細かい手作業など)をやらされるようになるのではないか?と気が気ではありません。