白樺湖





 長野では真冬の二月に店回りをしたことがある。みんなスキーに行く季節、名古屋からスキー客に混じってバスに乗り、伊那で降りた。山の中も走るので、四駆の車を借り、その頃はまだ規制も無かったため、4輪ともスパイクタイヤを履いた。凍った雪道、「故意でない4輪ドリフト」(単なるスリップ)を繰り返しながら、かなり山奥まで回った。腰までの雪をかきわけながら歩いたのは、この時が初めてだった。

 南国育ちの自分にとって、「雪」というのはずっと憬れの対象で、初めて夜行のスキーバスに乗った時には、だんだん白くなって行く世界が珍しくて、夜通し起きて窓にへばりついていたものだが、この時初めて雪の迷惑さを思った。

 雪道を北に向かい、美ヶ原を走り、ビーナスラインを通って、白樺湖スキー場ゲレンデ横のレストランで、汚れた作業服のまま昼食を食べた。周りの視線が痛かった。

 尚、写真はその時のものでなく、ずっと後になって家族で行った女神湖。


駒ヶ根キャンプ場




 ついでにもうひとつキャンプの写真。これは駒ヶ根家族旅行村。写真の車は結局10年間乗り続けたランサー・ワゴン。車体の大きさの割に荷物がたくさん積めて、キャンプには最適だった。オプションで装備したルーフキャリヤを自分でさらに延長改造して目いっぱい積めるようにしていた。


  
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