スパイウェアって何?

 ようやく秋の兆しが見え始めたとは言え、相変わらず暑い日が続いていますが、皆様もう夏バテは回復されましたでしょうか?

 さて、今月は「スパイウェア」のお話です。いわゆる「コンピュータ・ウィルス」については、この欄でもたびたび取り上げ、新聞などでも話題になっていますし、比較的安価で有効なウィルス駆除ソフトが一般的になって、ちょっと注意していればそれほど大きな問題にはならなくなってきたように思います。

 この「ウィルス」とはちょっと違った形で、同じような迷惑(考えようによってはウィルスよりもっと怖い)を与えてくれるのが「スパイウェア」と呼ばれるものです。
 「スパイ」という名が示すように、このソフトがパソコンの中に入り込むと、使っている人がまったく気づかない間に、そのパソコンの情報をインターネットを介して特定の場所に送信したりします。たとえば、そのパソコンでアクセスしたインターネットのサイトを残らず送信したり、その情報をもとに、商品やソフトの宣伝画面を送りつけたりするようになります。
 最近有名なのは、インターネットで最初に開く画面を勝手に変えてしまう(Serch for など)もので、何度もとに戻しても、再起動するとその画面に行ってしまうという厄介なものです。

 これらのスパイウェアは、従来からある悪質なウィルスのように、パソコンのファイルを破壊したり、ウィルスメールを大量にばらまくといったような、直接的被害を加えるものではありませんので、違法性については議論の余地があるということですが、自分のパソコンを外から動かされていると思うと、非常にイヤなものです。

 上と少し重複しますが、スパイウェアにとり付かれた場合の具体的な症状を書いておきます。
@インターネットの初期画面が、「Serch for〜」などの、知らない画面になってしまう。
A初期画面をインターネットオプションで戻しても、すぐに上記の画面になる。
B「あなたのパソコンはスパイウェアに侵されている」(英語)メッセージの画面が出る。
Cインターネットで新しいサイトを開くたび、一瞬別の画面が出る。
DWindows Systemフォルダの中に、「sp.htm」というファイルがあって、削除してもすぐ復活する。

 これらスパイウェアは、一般的なウィルス駆除ソフトで処理できるものもありますが、専用ソフトを用いなければ削除できないものも多いようで、この専用の駆除ソフトは、インターネットから無料でダウンロードして使うことができます。
 以下に一番有名な「Adwere」というソフトをダウンロードできるアドレスを載せておきますので、閉じても閉じても開く画面に悩まされておられる方は、一度試してみてください。

http://www.lavasoft.de/

 なお、このソフトは、もともと英語版しかありませんので、そのままでは英語が苦手な方には少し苦しいかも知れません。そこのところは良くしたもので、日本語化するパッチ(小プログラム)も開発されており、下記アドレスから日本語化できるソフト(無料)を紹介したページに飛ぶことができます。一度使えば後は簡単ですので、下記の使用説明などを参考にしてやってみてください。

http://www.dream-seed.com/server/spy.html

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