エラー表示とその対応

 寒いんだか暖かいんだか、よくわからない、中途半端な冬が続いています。この記事が載るころはすっかり暖かくなっているでしょうか?
 今月は、昔からWindowsユーザーとは切っても切れない「エラー表示」のお話です。

 世の中で、Windowsが本格的に使われだした3.1の時代(もう10年以上前)から、Windowsにエラー表示はつきものでした。使っているうちに訳のわからないエラー表示が出て、パソコンが止まってしまった経験は、ほとんどの方がお持ちと思います。
 これらのエラーメッセージは、意味不明の専門用語が多く、どうして良いかわからないことが多いものです。今回は数あるエラー表示の中でも一番致命的な「システムエラー」とその対応方法について書いて見ましょう。

@このプログラムは不正な処理を行ったので強制終了されます。終了しない場合はプログラムの製造元に連絡してください。

 まるで、「お前の操作方法が悪い」と言わんばかりのこのメッセージには本当に頭にきます。「不正な処理」をしたのは、もちろん使っている人ではなくてコンピュータの側なんですけどね。これが出た場合はどうしようもありません。「詳細」を見ても仕方ありませんし、おとなしく「閉じる」を押すしかないのです。当然、作りかけのデータは失われてしまいます。もちろん「プログラムの製造元に連絡」も無意味です。

A問題が発生したため、XXXXを終了します。ご不便をおかけして申し訳ありません。

 @のメッセージがあまりに不評だったせいか、Xpからはこんな表現に変わっていますが、実質は同じです。「エラー報告を送信する」にすれば、その時の詳細状況が、インターネットを介してMicrosoft社に送信され、改善に役立てるということになっていますが、送信しても「送信しない」にしても失われたデータは戻っては来ません。

B例外0EがXXXXで発生しました。現在のアプリケーションを終了します。

 画面が突然真っ青になって、キー入力もほとんど受け付けなくなるエラーです。@とAのエラーでは、止まってしまうのは使用していたアプリケーションソフトだけですが、この「青いエラー」では、パソコンそのものが止まってしまいます。この場合は「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを押して再起動するか、このキーも効かない場合には、電源スイッチを長押しするなどして強制終了させるしかありません。
 たまに、フロッピーからデータを呼び出して、保存する前にフロッピーを取り出してしまった場合にも、上記エラー画面によく似た「青い画面」になることがありますが、この場合には元のフロッピーを入れてEnterキーを押せば回復します。

Cメモリ不足のため、このアプリケーションを実行できません。いくつかのアプリケーションを終了してから、やり直してください。

 この場合の「メモリ」とは、パソコンに増設できる一般的なメモリとは異なり、システムが使う特別なメモリのことを指します。ですから、メモリを買ってきて増やしても効果はありません。また、アプリケーションをひとつしか立ち上げていない場合でも起こりますので、「いくつかのアプリケーションを終了して……」とか言われてもどうしようもない事もあります。この場合も再起動(正規の方法で)しか手はありません。

 対応方法を書くと言いながら、実際には何もできないのが「システムエラー」です。このシステムエラーがたびたび発生する場合は、OSの再インストールが必要なこともあります。

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