地図と航空写真のサイト

 またしばらく仕事でアメリカに行ってきました。半年前に行ったときの事も、この欄で報告させていただきましたが、今回またインターネット関係で新たな発見がありましたので、それについて書きたいと思います。

 前にも書きましたように、アメリカでは車での移動が不可欠で、知らないところに行く場合は、当然ナビと地図のお世話になるわけです。地図関係のインターネットサイトで一番お世話になったのは「Mapquest.com」。このホームページから、行きたい場所の住所をインプットすれば、自由な縮尺でその場所の地図が入手できます。(もちろん無料です)

 今回の新たな発見と言いますのは、このMapquest.comの地図ページに、「航空写真」という項目があることでした。ここをクリックすると、欲しい場所の地図と同じ縮尺の「航空写真」(たぶん衛星写真だと思う)が手に入ります。驚いたことに、最大限に拡大すると、高速道路を走っている車まで見えるくらいの大きさ(解像度)になるのです。

 特にアメリカでも田舎の方に行くと、普通の地図では道路しか表示されず、目印になるものが何もないので、走っていて不安になってくるのですが、この「航空写真」表示では、畑や建物や小さな池まで詳細に表示されるので、非常に便利でした。前もって行く場所の航空写真をダウンロードしておき、それを見ながら走ると、普通の地図だけを見るよりは随分わかりやすいものです。これらの航空写真は、いつ撮影されたものなのかは分かりませんけれども、少なくとも今回訪れた数ヶ所については、写真と実際との間にほとんどズレはありませんでしたから、それほど古い情報ではないようです。

 それにしても、広いアメリカ、全州の航空写真をよくこれだけ撮ったものだと感心すると同時に、こんな情報をタダで公開してしまうという、アメリカのインターネット社会のおおらかさには、本当に恐れ入ってしまいました。こんな情報、テロリストの参考になったりしないのでしょうか?

 そう思っていたのですが、帰国してから、もう一度見てみようと思って、同じところにアクセスすると、何と、航空写真のページだけが無くなっており、見ることができなくなっていました。やはり、何らかの情報規制なのでしょうか?

 これは困ったと思って、他の地図情報のサイトを探したら、同じようなところを何とか見つけることができました。「terraserver」というのがそれで、ここからも住所を入力すれば詳細な航空写真を見ることができました(残念ながらカラーではありませんが)。こんな風に残っているところもあるのを見ると、テロ対策でも無いようです。

 半年前に行ったのは西海岸で、泊まったホテルの部屋には、ほとんどLANが装備されており、いつでも無料で高速インターネットができたということを前に書きました。ところが、今回の滞在では、東海岸の都市が主でしたが、大きな街でありながら、ホテルにはブロードバンドのLANが装備されているところは一つも無く、すべて電話回線での接続をしなければなりませんでした。(市内通話代はもちろんタダでしたが)やはりアメリカ国内でも、地域によって状況はかなり変わるのだ、ということを知った旅でもありました。

 さて、日本にはこんな航空写真を提供しているところは無いのだろうか?と思って、あらためて探してみたら、ありました。「いくとこガイド」http://www.ikutoko.com/ というサイトでは、上に書いたのと同じように、住所を選んで行くと、地図と航空写真が見られるようになっています。ただ、実際に写真が見られるのは、かなり限定された地域のみのようです。

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