ケータイとパソコン

 明けましておめでとうございます。皆さんはどんなお正月をお過ごしでしょうか?今年こそ本当に良い年になってほしいですね。
さて今回は、また「新年にあたって」ということで、「パソコンの進歩」みたいなことを書いてみます。

 しばらく前になりますが、「ウェアラブル・コンピュータ」というのが、これからのパソコンとして華々しく紹介されたことがありました。「ウェアラブル」とは「身につける」という意味で、小さなパソコンを腰にぶら下げて、目の前につけた片メガネのような小さな透過型ディスプレイで、歩きながらでもパソコンが使えるというものでした。それをニュースか何かで見た時、まさかこんなモノが実際に使われる訳はないと思っていたのですが、今、ある意味で「ウェアラブル・コンピュータ」が実現しています。

 それは、ほとんどの方がお持ちの「携帯電話」です。携帯でインターネットが見られるようになったのは、まだここ2〜3年のことですが、この間の携帯電話の進歩の仕方はすごいものがあります。特に若い方の間では、「話す」ための道具としてよりも、「メール(文字)」を送るため、とか、インターネットを介して欲しい情報を得るため、あるいはゲーム機としての使われ方のほうが多いと思いますが、まさにこれはパソコンの使い方と何ら変わるところはありません。実際、携帯電話の構造はパソコンとほとんど同じで、ボディーの中には小さいながら「マザーボード」や「CPU」「メモリ」などがあり、違うのはWindows(OS)が動いていないだけと言えるかも知れません。

 日本語入力の方法にしても、以前は1字1字の変換しかできなかったので、腱鞘炎になるくらい親指を動かさないと、なかなか速い入力はできませんでした。最近の機種では辞書と学習機能を持つようになって来ましたので、かなり効率化がはかられており、知り合いの大学生などは、通学電車の中で携帯を使ってレポートを書くらしいです。(自分のパソコンにメール送信して、パソコンで清書するとのこと)

 21世紀に入ってしばらく経ちます。昔から数ある未来予想の中で、「携帯電話等の情報機器を使って、誰もが、何処でも、好きな相手と話したり、映像を送ったり出来るようになる」という状況は、過去の誰も予想していなかった、という話を聞いたことがあります。

 もうしばらくすれば、テレビ放送も見られる携帯も当たり前になりそうです。こうなってくると、ノートパソコンとかPDA機の代用どころか、通信機能を備えた本格的な情報処理装置としての役割を携帯が持つことになり、パソコンを持つ意味が無くなるのでは?という気さえしてきます。

かつてのテレビは、「一家に一台」からどんどん小型化されて「一人一台」の時代になり、最近になって超大型薄型画面の普及とともに、また「家族で過ごすリビング」の主役に戻って来ました。それと同じようにパソコンも、携帯電話による一人一台の時代の次には、大画面と映像関係の性能向上による高品質情報専用機になるのでしょうか?

 何か、話が難しくなりました。何はともあれお正月。しばらくキーボードやインターネットから離れて、いただいた年賀状を、コタツでじっくり拝見させていただくことにしましょう。


 

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