パソコン買い替えのタイミング


 この記事が載るのは11月、すっかり秋も深まっていることでしょう。
 今月は、パソコンの買い替えタイミングについてのお話です。

 パソコン関係の器材ほど、古くなるのが早いものは無いのではないでしょうか?買って半年しか経たないのに、自分が買ったものよりうんと機能が向上したものが安く発売になっていたり、買ってからほとんど使っていないのにもう旧製品になっている、というようなことになりがちです。「パソコンは生鮮食品」と言われるのも無理はありません。

 冷蔵庫、テレビや洗濯機ならば、例えば10年以上前の古いものでも、実質的な機能はそれほど変わらないので、どこかが壊れるまで使う方が多いと思いますが、ことパソコンの場合は、買ってから3年も経つと、そもそも「出来ない」ことや「出来るけど非常に遅い」ことが多くなって来ます。これはソフトそのものが、最新のパソコンでうまく動くように作られてしまうせいで、ソフトの機能アップのために、どんどんパソコンに対して高い能力を要求するようになってしまうからなのですね。ゲームソフトなどは特にこの傾向が顕著で、やりたいゲームに合わせてパソコンを買い替える方も珍しくはないようです。

 Windows95が発売されてからもう8年、この間にWindowsは98、Me、Xpと次々に進化して来ました。以前なら、OSが変わることがパソコン買い替えへのひとつのきっかけとなっていましたが、Xpになってからは変更も一息ついたようで、パソコンの新製品も、DVDがついたとか、テレビが見られるとか、追加機能の方に競争が移って来ています。
 買い替えるのはもったいないので、内部の部品を最新のものに交換して性能アップできないか?と考えられる方も多いでしょう。でも、費用と手間がかかる割には、期待したほどの効果は得られないというのが実情で、結局は買い替える方がお得ということになりがちです。

 どうしても性能面で不満になりがちなのが、「画像」特に「動画」を扱う場合です。デジカメは300万画素が標準的となり、保存しておくために必要なハードディスク容量はどんどん大きくなります。また、デジタルビデオで撮った動画をちょっとパソコンで編集してみようなどと思うと、少し古いパソコンではもうぜんぜん動きません。画像を処理するスピードを比べてみると、5年前のものと最新のものとでは、10倍〜20倍の差があると言われています。

 上にも書きましたが、ここ3年ほどのパソコンの進化は「画像」特にテレビ録画を含めた「動画」の扱いに重きを置くようになっています。また、ADSLなどのインターネット常時高速接続(ブロードバンド)を前提とした仕様(LAN機能等)にも変わってきています。
 ですから、ブロードバンドでインターネットを楽しみ、画像編集やテレビ録画などの新しい機能を使いたい方は、3年程度を目処に買い替える必要があるということになります。

 反面、用途によっては買い替えの必要がまったく無い場合もあります。うちで使っているノートパソコンの中にも、4〜5年前のWindows98モデルがありますが、WordとExcelを使っての文書作成が主な用途なので、今のところ何の問題もありません。当分の間はこのまま動いてくれることでしょう。

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