マウスの不使用方法

  ようやく暖かくなったと思ったら、もう初夏の陽気です。4月は本当に雨が多かったので、さわやかな五月晴れが続いて欲しいと思います。
今月は「マウスの不使用方法」のお話です。「え?使用方法の間違いじゃないの?」と思われるかも知れませんが間違いではありません。

 Wordなどのワープロソフトや、Excelなどの表計算ソフトを使用しているとき、マウスを使うことに煩わしさを感じたことはありませんか?特にキーボードに慣れた方ですと、キーボードから手を離してマウスを使うことで、操作の流れが止まってしまうため、非効率的になる場合があります。昔のワープロ専用機は、すべての操作がキーボード上で行えたため、ワープロに慣れ親しんでおられた方ほど、パソコンのマウス操作にイライラすることが多いのではないでしょうか。

 意外に知られていないことですが、パソコンは、そのほとんどの操作がマウス無し(キーボードだけ)でもできるようになっています。(ノートパソコンはマウス無しでもタッチパネルなどがマウスの代わりをしますが、ここでの「マウス無し」はそういう意味でなく、「指で押すキーだけで」という意味です。)

 例をあげながら「マウス無し操作」をやってみましょう。まず、キーボードの左右下方にある窓の絵のついたキーを押すと、スタートボタンをクリックしたのと同じメニューが出てきます。「最近使ったファイル」を呼び出す場合は、↑(矢印)キーを数回押すか、「D」のキーを押します。マウスで操作したのと同じメニューが横に開きますので、また矢印キーで選択しEnterキーを押します。これで目的のファイルをマウス無しで開くことができました。

 Wordのファイルを開いているものとして説明を続けます。文字の入力は当然キーボードですが、日本語入力の切替は「Alt」+「半角/全角」キーで行うのはポピュラーですね。では、文字の大きさなどの指定はどうするのでしょうか?これは、キーボード右下にある特殊キー(四角と矢印の絵が描いてある)を使います。このキーはマウスの右クリックと同じ働きをし、「右クリックキー」とも呼ばれます。文章中でこのキーを押すとメニューが開きますので、上と同様に矢印キーを押すか、「F」キーを押すと「フォント」のメニューを出すことができます。あとはキーボード左方の「Tab」キーでメニューを選択し、文字の大きさ等を変更してEnterです。もっとも、こんな操作はマウスのほうが速いかも知れませんね。

 もちろん「文章の一部選択」や「コピー」「貼り付け」などもキーボードだけで可能です。コピーしたい先頭部分にカーソルを動かし、「Shift」キーと矢印キーで範囲指定をします。ここで「Ctrl」+「C」のキーを押すと選択した部分が記憶されますので、貼り付けたい部分にカーソルを動かし、こんどは「Ctrl」+「V」を押すとコピーできます。

 割とよく使うのは「Ctrl」+「Z」です。これは「編集」の「元に戻す」に相当しますので、たった今行った操作を取り消して元に戻す場合に、マウスで行うより速くできると思います。

 ファイルの保存などももちろん可能で、上書き保存の時は「Alt」+「F」のあと「S」、名前をつけて保存は「Alt」+「F」のあと「A」になります。
キーボード上部に並んでいる「ファンクションキー」(F1〜F12)も、使い方を覚えると文字入力の際、ずいぶん便利です。

 F6=ひらがな変換
 F7=全角カタカナ変換
 F8=半角カタカナ変換
 F9=全角英字変換
 F10=半角英字変換 となっています。

 また、ファンクションキーの中でも、一番良く使うのは、「Alt」+「F4」キーで、この操作により現在開いているソフトを瞬時に終了させることができます。インターネットなどでページのウィンドウがたくさん開いてしまったような場合などには、いちいちマウスでクリックして終了させるよりもこっちの方が良いでしょう。

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