米国インターネット事情

  しばらく仕事でアメリカに行ってました。6年ぶりだったのですが、前に行ったときとは状況がずいぶん変わって、今回ほどインターネットの有り難みを感じたことはありませんでした。ここしばらく技術系のことばかり書きましたので、今月は、旅行記的なものにしたいと思います。

 アメリカ人の友人が、「インターネットにはすべての情報がある」と豪語しておりましたが、すべてとは行かないまでも、旅行などに必要な情報はほとんど入手することができます(もちろん日本にいながら)。今回、向こうでレンタカーを借りたのですが、この予約は旅行前に日本からしました。向こうに行ってからいきなり借りる場合だと、つたない英語で、車種のこととか、保険のこととか、ややこしい色んなことをカウンターで決めないといけませんが、インターネットからだと、画面を読んで(必要な場合は辞書を引きながら)クリックして選択が可能です。ある会社(たとえばHertz)などは日本語のページも準備されており、詳しい予約(ナビ付き、フルカバーの保険など)が楽にできました。

 次にホテルの予約ですが、これも日本から割と簡単にできます。例えば、hotels.comというサイトからは、日付を指定して、アメリカ中のホテルの空室状況を確認し、お好みの価格の部屋を選んで予約が可能です。今回は最初の1泊しか場所が確定していなかったので、その1泊を予約して行きました。もちろんクレジットカードの番号などは正確に入力する必要があります。インターネットで予約するほうが、電話などよりも予約割引率が高いことが多く、こんな点でもインターネットの良さを感じます。

 というわけで、サンフランシスコ空港に着いて、すぐに予約していたレンタカーを借りました。借りるために必要なほとんどの事柄は、すでに向こうに伝わっていましたので、手続きは比較的簡単でした。こちらは日本車でいいと言うのに、向こうはしきりに大型のジャガーを薦めるのには閉口しました。

 ナビを頼りに、予約してある地方都市のホテルまで約50マイルを走りました。ナビは日本語の音声ナビ(他に中国語、ドイツ語等あり)も選択できるようになっていたのには驚きました。エンジンキーを切るとまた英語に戻るのにはがっかりしましたが。

 ホテルは高速の降り口からほど近い、わりと上等のモータリストホテルでしたが、市内通話はタダですし、部屋にはパソコン専用のジャックがありますので、市内のアクセスポイントさえ前もって見つけておけば、無料でインターネットができます。今回はNiftyのローミングサービスを利用しましたが、かなり小さな町にもアクセスポイントがありました。また、そのホテルはLANが完備されており、LANケーブルがあればホテル内のサーバを介して高速での接続ができるので、早速ケーブルを買いにいきました。

 インターネットがつながったら、早速メールです。日本にいる人の携帯電話のメールと、ほとんどチャット感覚でメールのやりとりができたのには、今更ながら驚きました。もちろん7時間の時差は考えないといけませんが、わずか6年前には、電話かFAXしか連絡方法が無かった事を考えると、便利な世の中になったものです。

 メールアドレスは日本で作っていったYahooメールのものを利用しました。これなら、ホテルのロビーにおいてある共用パソコンからでも、自分宛のメールが読めます。日本語フォントが入っていないのでダメだろうと思っていたのですが、読むのは全然問題ありませんでした。

 その他にも、行きたい場所、例えば訪問先の通りの名前、番地や郵便番号などを入力すると、ほとんどその人の家まで表示されるという地図のサイトmapquest.comもよく使いました。車のナビよりもかなり詳細な表示をしてくれるので、初めての場所を訪れるのには本当に重宝しました。

 今回経験したようなアメリカの状況と比べれば、日本はまだまだという感じがします。タダでインターネットができるホテルなども滅多にありません。よく言われる「インターネットによるビジネスの効率化」というのを体感した気がしました。

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