古いレコードをCDに その2

  
 とうとうスキーには行けませんでした。行こうとしていた週末に仕事が入ってしまって...。
 さて、今月も先月の続きとして「古いレコードなどのCD化」のお話です。

「レコード」と書いてきましたが、別にレコード盤に限った話ではなく、カセットテープなどでも同様の方法でCD化することができます。特にカセットテープは、放っておいても音がどんどん退化してしまいますので、大事な音は早めにCDにしておいたほうがいいかも知れません。今回はラジカセからの録音を例にとってみましょう。

 先月号では、「良い音で取り込むためにはオーディオプロセッサという器材が必要」と書きましたが、直接接続でもそこそこの音で取り込める場合もあるようです。特に最近のパソコンでは、光デジタル入力端子を全面に備えているものもあり、CDコンポなどから光ケーブルで取り込んだ場合はほとんどノイズはありません。先月から話題にしている「昔のレコード」や「カセットテープ」などはアナログ出力で取り出す他は無く、どうしても色々な部分でノイズが乗りやすくなってきますが、とりあえずはパソコン直接入力でやってみて、ダメなときには器材を準備すればいいでしょう。

 まず必要になるのが、パソコンに録音するためのソフトです。Windowsパソコンに標準で付いている録音ソフトとして「サウンドレコーダ」というのがあるのですが、これは普通の状態では60秒しか録音できません。これ以上長く録音したいときには、何も音を入力しないままで、60秒ごとに録音ボタンを何回か押して録音できる時間を引き延ばしておきます。それから一度巻き戻しボタンを押し、録音を開始すれば長く録ることができます。(これはいわゆる「裏技」です。)

 もう少し使い勝手の良い録音ソフトもフリーでたくさん出回っています(「ぽけっとれこーだ」「WAVREC」など)ので、インターネットから入手されることをおすすめします。

 次に、パソコン側の準備ですが、タスクバー右下のスピーカのアイコンをWクリックして「ボリュームコントロール」を開き、「オプション」の「プロパティ」の「録音」の中の「LINE」にチェックを入れて「OK」を押します。こうしておかないとLINE端子からの録音はできません。LINEとMicrophoneのボリュームコントロールが出てきますので、LINEを上げ、Microphoneのほうをいっぱい下げておきます。(不要な音を拾わないため)

 ラジカセなどのLINE OUT端子とパソコンのLINE IN端子をつなげば準備は完了です。つなぐための線はだいたいどこの電気屋さんにでもあると思います。ラジカセにLINE OUT端子が無い場合は、音質はかなり低下しますがヘッドフォン端子からでも録音は可能です。

 ラジカセの再生開始と同時に、「サウンドレコーダ」の録音ボタンを押します。パソコンのスピーカやヘッドフォンなどで音の大きさなどを確認しながら、ボリュームコントロールのLINEボリュームを調整してください。「音が割れない程度にぎりぎり大きく」するのがコツです。

 1曲終わったら、録音を停止し、「名前をつけて保存」をします。保存する場所は「My music」がいいでしょう。できたアイコンをWクリックしてみて、うまくメディアプレーヤなどで再生できれば成功です。前にも書いたようにWAVE形式はファイルサイズがかなり大きくなりますので、ハードディスクの残り容量が少ない方は注意してください。

 WAVEファイルがそこそこたまったら、いよいよCD/Rへ書き込みます。(パソコンにCD/RWが付いていることが必要です。)Xpでしたら、右クリックで「オーディオCDにコピー」するだけで書き込みができますが、一般的には付属の書き込みソフトを使用します。具体的な方法はそれぞれのソフトの説明書を参照してください。

 ここ2ヶ月連続で、マニアックな話題になりました。来月は少し「息抜き」的な話にしたいと思っています。

かんたんパソコン講座目次

トップ アイコン
トップ