古いレコードをCDに

  
 
毎日寒いですね。夜遅くなってからパソコンを置いてある部屋に入ると、ホントに手足が冷たくて、こんな時はコタツの上で使えるノートパソコンが欲しいと思います。

 さて今月は、パソコンを使って古いレコードをCDに変えてしまおうというお話です。
我々と同じくらいの年代の方であれば、誰でも昔のレコードを持っていますよね。学生の頃好きだったグループのLPとか、現在ではなかなか手に入らないライブ盤とか。レコードプレーヤをまだ大事に持っていたとしても、CDが普及した今となっては、よほどオーディオマニアで無い限り、なかなか「レコードをかける」ということは無いのではないでしょうか?
かといって、昔の想い出がつまったレコードはなかなかおいそれと捨てるわけにもいかず、ついつい押入の中に眠らせることになりがちです。


 こんな古いレコードやテープも、パソコンを使ってデジタル化し、CD−Rに焼き直すことが可能なんです。こうしておけば、大事なレコードの傷みを気にすることなく何回でも聞くことができますし、懐かしい歌ばかりを集めたお気に入りのCDを作ることもできますね。

 ほとんどのパソコンには、本体の後ろ側に「ライン入力」という外部からの音を取り込む端子が付いていますので、プレーヤやテープレコーダからの出力をここに直接つないでも、音を取り込むことは可能なのですが、この方法ではパソコンからのノイズが乗りやすく、多くの場合、満足な音は得られません。キレイな音で取り込むためには、「オーディオプロセッサ」(または「オーディオアダプタ」)と呼ばれる機器があったほうが良いでしょう。(例えばうちで使っているのはこれ)USB接続のもので、安いものでは1万円台からあります。また、古いレコードプレーヤなどで、出力レベルが低すぎるときには、アンプが必要になる場合もあるようです。

 接続の方法ですが、オーディオプロセッサを使わない場合は、プレーヤの出力を直接パソコンの「ライン入力」へ。オーディオプロセッサを使う場合には、プレーヤの出力をオーディオプロセッサの「LINE IN」へ、パソコンとオーディオプロセッサはUSBケーブルでつなぎます。オーディオプロセッサにはヘッドフォン端子が付いていますので、再生の際にはヘッドフォンで音を確認しながらやるのが良いでしょう。

 USBケーブルを差し込めば、自動的にドライバがインストールされて使えるようになるはずですが、このあたりの詳細はOSによっても異なりますので、オーディオプロセッサの説明書を参照してください。次に「コントロールパネル」から「サウンドとマルチメディア」(または「サウンドとオーディオデバイス」)を開き、再生、録音とも「優先するデバイス」を「USBオーディオデバイス」に変更します。)

 録音に使うソフトは、上記オーディオプロセッサを買えば付属してきますので、配線が済んだらインストールしましょう。これらのソフトのほとんどは、オーディオ機器などの操作パネルに似せた画面になっていますので、使うのはそれほど難しくないと思います。

また、オーディオプロセッサ無しでやってみようとされる方は、録音再生用のソフトが数千円で販売されていますので、それらを購入されるか、インターネットでフリーのソフトをダウンロードして使うのが良いでしょう。

 レコードから直接CDに書き込むのではなく、一度パソコンに取り込んでおいてから、あとでまとめてCDに焼くという方法をとる訳ですが、取り込む際のデータ形式は、「WAV」形式を選んでください。この形式でとると、データを圧縮せずに最高の音質でとることができます。ただしその分ハードディスクの容量はかなり多く必要になりますから容量が少ない方は要注意です。(目安として、LP1枚で約600メガバイト必要になります。なお、これでCDも1枚分に相当します。) 

 ソフトによっては、曲と曲の間の無音部を自動感知してくれるものもありますが、これを使わないと無音部も含めてつながったひとつの曲として録音されてしまいますから、注意してください。

 紙面が尽きてしまいました。続きはまた来月に。

かんたんパソコン講座目次

トップ アイコン
トップ