迷子のファイルを探す

   
ワールドカップはすごい盛り上がりようでしたね。と言っても、これを書いている現時点では、まだまだ真最中なのです。いったいどこが優勝することになるのでしょうか?

 しばらく前、「インターネットの検索」というテーマで、ネット内にある情報の探し方について書かせていただきましたが、今月は「ファイルの検索」ということで、自分のパソコンの中にあるデータや文書の探し方について、少し書きたいと思います。

 保存したはずの文書やデータがなかなか見つからない(どこに保存したのかがわからない、または、何という名前で保存したか忘れてしまった)という経験は、誰にでもあると思います。「最近使ったファイル」に残っているうちは、開くのも簡単なのですが、そこから消えてしまうとぜんぜんわからないということがよくあります。WordやExcelなどは、普通に「名前をつけて保存」すると、自動的に「マイドキュメント」に入るようになってはいますが、整理のために自分で保存先を変えてしまって、かえってわからなくなってしまうこともありますね。

 こんなときに有効に使いたいのが、Windowsが持っている検索機能です。「スタート」ボタンをクリックすると、上方(XPは右上方)に「検索」というメニューがありますのでここを開いてください。ここから色々な検索ができるのですが、自分のパソコン内を探す場合は「ファイルやフォルダ」(XPでは「ファイルとフォルダすべて」)を選んで開きましょう。「検索結果」の画面が開いたら、左方の入力部分に探したいファイルの条件を入れていきます。

「ファイル名…」のところには、保存したファイル名の覚えている部分(一部で可)を入力します。例えば、「かんたんパソコン講座」というファイル名なら「かんたん」とか「パソコン」だけでも検索可能です。もしファイル名をすっかり忘れてしまって、ぜんぜん見当もつかない場合は、そのファイルの種類(WordとかExcel)でも検索が可能ですし、「検索オプション」(XPでは詳細設定オプション)を使って、いつごろ保存したのかを日付範囲で指定して検索することもできます。

 便利な検索機能ですが、効率的に使う上で注意しなければならないのは、検索ボタンをクリックする前に「できるだけ検索範囲を絞り込んでおく」ということです。「最近1ヶ月以内に変更したファイル」ということだけで検索をかけたりすると、その間に変更になった全てのファイルをどんどん書き出してきますので、いつまで待っても検索が終わらないというようなことにもなりかねません。検索を速くするには、例えば「検索オプション」の「種類」は「Word文書」で、「過去10日以内」に変更をかけたもの、というように条件を組み合わせてやるのがコツなのです。

 探す場所についても、「検索」の画面を開いたときには、もともとの「ローカルハードドライブ(C:)」になっているのが普通なので、パソコンによってはD:とかE:にハードディスクが分かれているものもあり、そんな場合は検索場所を指定してやらないと見つからないことになります。また、当然のことですが、フロッピーやCD/RWに保存したものは、そのディスクが入っていないと検索はできませんので注意してください。
 
 いろいろ書きましたが、要はファイルが行方不明になるようなことがなければ、上記のようなことは不要です。何か作ったら、とりあえず何でも「マイドキュメント」に入れておくというのが、いちばんいい方法ではないでしょうか?「マイドキュメント」の中のファイルが増えすぎて探すのが大変と思われるかも知れませんが、「表示」メニューを「詳細」にして、上端の「名前、サイズ、種類、更新日時」の各部分をクリックすれば、それらが優先して瞬時に並び替えられますので、目的のファイルを探しだすことはそう手間ではありません。


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