めでたくもあり.....

 明けましておめでとうございます。この連載も今年で5年目(53回!)となって、よく続いてきたものだと思う反面、年々加速する「パソコン」というものの進歩と多様化のために、回を重ねるにしたがって書くことの難しさを感じてしまうこのごろです。

 ここで、連載を始めた1997年ごろのパソコンと現在のものを比べてみることにしましょう。
まずCPUの動作周波数ですが、当時教室のパソコンは100〜200MHzでしたが、今は1G(1000M)Hz以上のものが主流になっています。計算速度はたぶん10倍以上になっているでしょう。ハードディスクの容量も当時は1〜2GBのものがほとんどでしたが、今では20〜30GBが当り前になっていますので、これも10倍以上になっています。これでいくと、もっともっと速さを感じてもいいはずなのですが、そんなわけには行かないのは、パソコンの進歩に連れてソフトもどんどん複雑化していくので、自分自身が動くためにパワーを使ってしまっているからなのですね。
 インターネットもずいぶん普及しました。5年前なら、自分のホームページを持っているなどというと、ちょっと変人扱いされたものですが、今では教室に来られている方の中でも、ご自分のホームページを開いておられる方がたくさんおられます。また、ホームページ作成とは行かないまでも、Eメールはほとんどの方が使われ、電話などと同様にすでに多くの方の生活の一部になっていると言えるでしょう。
 デジタルカメラなどの「画像」を扱う技術もすごく進みましたね。プリンタの性能向上とあいまって、従来の写真と同じくらいの画質で、家庭でもきれいに印刷できるようになりました。ビデオ(動画)のほうは、まだ少し物足りないところはありますが、これもDVD搭載パソコンの普及で、長時間録画などもできるようになるのは時間の問題だと思います。

 このように大きく進歩してきたパソコンですが、使い勝手そのものはどうでしょうか?
残念ながら、正直言って、1995年にWindows95が出て以来、あまり進歩しているとは言えないと思います。98、Me、Xpと、細かな改良はあるものの、画面の構成も含め、基本的な操作方法はあまり変わっていません。それほどWindows95が優れていたと言えばそれまでなのですが、やはり、操作の習得には、ある程度の学習が必要ですし、「使いこなす」というレベルに到達するにはかなりの時間と忍耐が必要なのは確かです。スイッチの入れ方や切り方にルールが必要なのは、数ある電気製品の中でもパソコンだけですし…。
 これからのパソコンがどのようになって行くのかは想像がつきませんが、小さな子供やお年よりでも、誰に教わることなく、自然な形で使いこなせていけるような「便利な道具」になっていってほしいと思います。もっとも本当にそうなったら、「パソコン教室」は廃業しなくてはなりませんが。
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 タチの悪いウィルス(もちろんパソコンの)がすごく流行っています。教室にも、ひんぱんにメールウィルスが届きます。教室のパソコンにはウィルス駆除ソフトを入れているので、今のところ被害は出ていないのですが、もし皆さんの中で、インターネットやメールを使うにも関わらず、ウィルス駆除ソフトを入れていない方がおられましたら、ぜひ、すぐに入れられることをお勧めします。最近のウィルスには、自分の知らないうちに、アドレス帳にあるすべての人にウィルスつきメールを送信してしまうものがありますので、多くの人に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。

 年初ということで、思いつくままを書いてみましたが、次回からはまた初心に返って、わかりやすいパソコン講座にしたいと思いますので、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

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