マウスとか…       

   いい気候になりました。ずっと西の方にたちこめる暗雲がなかったなら、もっと良いのですけれど…。この文が「かわら版」に載るころには平和が戻っているのでしょうか?
 ここのところ「かんたんパソコン講座」はハードの(ハードな?)話題が続いていました。今月もハードの話なのですが、もうちょっと身近で手軽な「マウス」についてのお話です。

 パソコンで何かをするときには、かならず使う「マウス」ですが、使用頻度の割にはあまり関心が持たれていないように思います。ポインタの動きが悪くなってきたマウスを、ガシャガシャたたきながら使っている人も、たまにみかけたりします。でも考えてみると、パソコンと我々人間を結ぶ、情報の掛け橋となる最も重要な部分がマウスなのですね。(もちろんキーボードも、ですが。)ですから、気持ちよくパソコンを使うためには、ひょっとしたら、CPUの性能などよりもよほど重要なのではないでしょうか? 実際、中にゴミがたまって動きが悪くなったマウスほど、イライラするものはありません。ちょっと動きがおかしいと感じはじめたら、ボールの回転を伝える部分が汚れているに違いありません。早速ボールを取り外して、お掃除をしましょう。普通は、ボールの部分のフタを反時計回りに回すと外れます。
(掃除には綿棒とアルコールが良いようです。)
 お使いのマウスの大きさや形が、ちゃんと手にフィットしているかどうかも大事なところです。そのうち慣れると言ってしまえばそれまでなのですが、「マウスを変えたら肩こりが治った」などということもあるようです。お店などで色々手に取って、自分にフィットするものを探して見るのも良いでしょう。
 Windows95が出たころは、2つボタンのみのマウスが主流でした(Macはずっと1つボタン)が、最近は2つのボタンの間にクルクル回るホイールの付いたものが多くなってきています。このホイールは、主に画面の上下スクロールに使いますが、右端のスクロールバーにポインタを合わせることなく、その場でホイールを回すだけで上下にスクロールできますので、特にインターネットをする時や、エクセルなどで上下に長い表を作る時には、非常に重宝します。
 また、昨年くらいからコードレスのものが多くなってきました。確かにコードがジャマと感じている人には便利ですね。ただ、電池切れになると動かなくなるということと、エアコンのリモコン同様、どっかに埋もれてしまうとなかなか出てこないという欠点がありますが。
 比較的新しいものとしては、「光学式マウス」というのがあります。これはボールを使わずに、移動面に光を当てて、表面の微細な凹凸からの反射を検出して動作するため、中にゴミがたまって動きが悪くなることはありません。また、このタイプのものは、動きの検出精度がボール式に比べて高くなっているものが多く、デザインなど微細な動きを必要とする方に人気があるようです。価格が少々高いのが難点でしょうか。
 値段のことを言えば、安いものでは数百円から、数千円まで、非常に価格帯が広いのがマウスです。「高いほうが良い」とは一概に言えないのも面白いところでしょう。私の愛用マウスは900円くらいで買ったホイール付きのものですが、普通のものより小さめで、スケルトンカラーが非常に気に入っています。
 これら新しいマウスは、新しいパソコンでないと使えないのでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。ほとんどのものは、「ドライバー」と言われるソフトがフロッピー等で付属して来ますので、それをインストールすれば、古いパソコンでも同じように使用することができます。パソコンはおいそれと買い換えるわけにはいきませんが、マウスだけでも買い換えて、気分を変えてみるのも面白いかも知れませんね。

 来月号では、最近増えてきたCD/RWやDVDについて書かせていただく予定です。
どうぞお楽しみに!
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