インターネットを安全に

  

最近、インターネットを舞台とした色々な事件が起こっているのは、みなさんご存知のことと思います。ネットからプレイステーションを注文した人達の個人情報が漏れた事件、科学技術庁などのホームページが改ざんされた事件、ネットオークションで拳銃や警察の制服が販売されていた事件など、枚挙にいとまがないくらいです。

身近なところでも、身に覚えの無い高額の通話料金(国際電話)を請求された方の話も聞きます。かといって、「さわらぬ神にたたり無し」とばかり、インターネットを完全に遠ざけているわけにもいきません。

今月は、「インターネットを安全に」と題して、何やら危ない雰囲気の漂い始めているインターネットの世界を、少しでも安全に歩くために、気をつけなければならないことを書いてみます。

 

1. 自分の本名や住所、電話番号などは、むやみに送信しない。

インターネットを経由したメールは、誰かに見られていると考えておいたほうがいいのです。事実、余程頑丈な暗号で保護されていない限り、プロバイダーの管理者に悪意があれば、すべてのメールを読むことだって可能です。特に、インターネットのメールで応募する懸賞などに書きこむ個人情報は、商用目的に利用されて当たり前なので、商品売り込みのメール(もちろん、すべてが迷惑メールとは言いませんが)が山ほど届く原因になったりします。

 

2.「はい」のボタンは内容をよく確認する。

特にアダルトサイトに多いようですが、(お父さん方、要注意!)「はい」とか「Enter」のボタンをクリックしていくと、勝手に国際電話をかけるプログラムを動作させてしまうようなページがあります。相手はその通話料で儲けているというわけですね。こんなページでも一応「確認」の質問が英語で出てくるようですので、ちゃんと読んで内容を理解すればいいのですが、なかなか難しいものです。また、「1週間は無料!」のページは、2週間目から高額の費用がかかることをお忘れなく。

「君子危うきに近寄らず」でしょうか?

 

3.クレジットカード番号は特に注意。

「メールは誰かに見られている」ということを原則と考えるならば、クレジットカードの番号をメールで送信するなんて、もっての外ということになりますが、外国からに限らず、ネットで商品を購入しようとした場合、これをしなければ話になりません。要は、安全なサイトかそうでないかを、自分で見極めなければならないということになります。まずは返品の場合の処置とか、連絡先の電話番号とかをしっかり載せているサイトを選びましょう。また、商品を注文したページは印刷しておいて、商品が届き、支払が完了するまでしっかり保存しておく方が何かのトラブルにあったときに役に立つでしょう。

 

4.オークションでは相手との連絡を密に。

お金を送ったのに、競り落とした商品が届かないとか、反対に、物を送ったのにお金が振込まれないなどのトラブルがかなり増えているとのことです。もしこんな被害に遭っても、ネットオークションの主催者は何もしてはくれません。ここでもやはり「自分で」安全かどうかを確かめなければなりません。とは言っても、オークション取引の相手は、ほとんどの場合個人なので、連絡手段はメールだけということになりがちです。売買が決まったら、とにかく相手と頻繁にメールをやりとりしましょう。何回かメールをやりとりすることによって、ある程度の判断ができるかも知れません。

色々なリスクはありますが、やはりインターネットは便利で楽しいもの。ちょっとした注意をするだけでトラブルの可能性はうんと小さくなるということを意識して、うんと楽しみましょう。

 

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