スマートフォン

 いよいよ師走、2010年も終わりに近づいてきました。いわゆる「2000年問題」であれこれ騒いでいたのはついこの間の事のような気がするのに、あれからもう10年も経ったというのは信じられない気がします。年末までにはまだまだやらなければならない事がたくさんありすぎて、慌ただしく憂鬱な毎日です。

 最近、街中や電車の中などで、少し変わった携帯電話を見ることが多くなってきました。いわゆる「スマートフォン」と呼ばれるものです。「スマート」とは「賢い」という意味ですが、いったい何が「スマート」なのでしょうか?

スマートフォンの特長としては、

@普通の携帯電話より液晶表示画面が大きい。
A画面を指で触れて操作する。(例外もあり)
Bパソコンと同じ環境でインターネットができる。
C「アプリ」と呼ばれるソフトウェアを自分でダウンロードしてインストールできる。

等が挙げられています。

 この形の携帯電話に先鞭をつけたのは、皆さんご存じの「iPhone」(アイフォン)ですね。アメリカで発表されたのは2007年だったと思いますが、翌年日本に登場してから2年、その秀逸なデザインと、新しいモデルに変わっても基本的な形が変わらないという存在感の強さも相まって、スマートフォンと言えばiPhoneと言えるくらい、若者を中心に普及が進んでいます。日本では当初、ソフトバンクが独占的に販売していましたが、iPhoneそのものがドコモ回線で使用できるようになったり、ドコモからiPhoneそっくりの端末が発売になったりして、選択の幅は大きく広がりました。

 実は、筆者もとうとうiPhoneに乗り換えてしまいました。従来使っていた携帯とは外見も使い方も大きく変わってしまうので、使いこなせるかどうか自信が無く、変えるのはなかなか勇気のいることでした。

 電話機能そのものは何も変わらないので、問題はありません。ただちょっと筺体が大きくなったので、耳に当てるときに持ちにくくなった感じはあります。

 やはり一番戸惑ったのは、文字の入力方法でした。上にも書いたように、電話機表面のボタンは1個しか無く、数字や文字の入力は全て画面上に表示される仮想キーをタッチして行います。あの「ポチッ」という入力感が無く、おまけに自分は指先が標準より太いのか、誤って横の文字に触れてしまうことが多くて、当初はかなり苦労しました。

 メールの方法もずいぶん変わりました。最初はどうやって作成したら良いのかわからず、題名だけとかの中途半端なメールをあちこちに送ってしまいました。メールへの写真添付にも一苦労、画面上の小さいカメラマークを使うのだとわかるまでに約1週間を要しました。

 スマートフォンに変えて、自分にとって最大のメリットと思えるのは、外出中でもパソコンとまったく(あるいはほとんど)同じ環境でインターネットができるようになったということです。前の携帯でも不可能ではありませんでしたが、速度が遅く、画面も小さいので使い物にはなりませんでした。スマートフォンでは表示スピードが速くて画面が大きいことと、例の使い方、二本指でつまんで開くようにすればいくらでも画面が拡大できる上に、指を滑らせるだけで画面移動やページめくりができるので、ストレスなくネットができるようになりました。このおかげで、パソコンの前に座る時間がかなり減ったのではないかと思っています。

 唯一とも言えるマイナス部分は、テレビが見られなくなったことです。オプションでチューナーを取り付ければ見られるようになるそうですが、以前のように電車通勤をしなくなった今では、携帯でテレビを見るという使い方はほとんど必要なくなったので、まず問題はありません。

 スマートフォンのもう一つの大きな特長、本当に便利なさまざまな「アプリ」については、また次の機会に書かせていただきたいと思います。


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