劇的!ビフォー・アフター
 
 ようやく少し涼しくなってきました。もう少し春と秋が長く続けば良いのにと毎年思います。秋の夜長、昔なら読書だったのでしょうが、ついついネットサーフィンに時間を使ってしまうようになりました。

 先日、友人から、「ノートパソコンの動きが遅くなってきてどうしようもない。ちょっと調べてくれないか?」との依頼がありました。ウィルスのせいという可能性もあると思ったので、持ってきてもらって調べてみました。

 ちょっと使ってみると確かに遅くて、電源を入れてからWindowsが立ち上がって使えるようになるまでに25分、さらにそこからWordの起動にもまた数分かかる始末で、友人の言うとおりこのままでは全然使う気になりません。

 「マイコンピュータ」の「プロパティー」からメモリーの容量を調べてみると256Mしかありません。約5年前に買ったときのまま何もしていないとの事でした。ちなみにOSはXP。

 とりあえずこのままの状態でどこまで改善できるかやって見ようと思って、「デフラグ」(スタート、すべてのプログラム、アクセサリ、システムツール、ディスクデフラグ)を実施、同じく「ディスククリーンアップ」も行って、いらないファイルは全部消し、ついでに「CCleaner」というフリーソフトをインターネットからダウンロードして、レジストリまですっきり整理しました。この状態で、もう一度起動してみると、やっぱり20分かかります。上記の所作では5分だけしか効果が無かったという訳です。

 これはある程度予測していましたので、友人には追加メモリーを買ってきてもらうよう頼んでおきました。ネットで調べると、最大2Gまでは増設できるようだったので、1Gのものを2本買ってきてもらいました。有名メーカー品を買ったので1本1万円弱だったようですが、ノーブランドなら3000円以下で買えるところもあります。

 さて、早速ノートパソコンの裏ぶたを開けてメモリーを追加しました。メモリースロットは2本分しかない(普通のノートパソコンはだいたい2本分です)ので、前についていた256Mのメモリーはもったいないですが捨てるしかありません。

 裏ぶたを元にもどしてから電源を入れると・・あれ?起動しません。ちょっと焦りましたが、もう一度裏ぶたを開けて確認してみると、案の定、片方のメモリーがきっちりと奥までささっていませんでした。再度差し込みなおして再起動。

 何ということでしょう!

 起動に2分、Wordは10秒以下で開きます。自分自身、こんなに効果があるとは予測していなかったので少々驚きました。友人も、「メモリーが足りなかっただけなのか・・」とちょっと拍子抜けの様子。読者の皆さんも、パソコンの遅さにイライラしておられる方がいましたら、買い替えを考える前に一度「最大限までのメモリー増設」にトライしてみてはいかがでしょうか?

 増設メモリーを購入する時に気を付けなければならないのは、ノートパソコンのメーカーや製品の新旧によって使えるメモリーや搭載可能最大容量が違うことです。ネットで調べる(たとえばここ→http://www.iodata.jp/promo/memory/)か、パソコンの型式名を元に、メモリーを販売しているお店で調べてもらうのが良いでしょう。



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