タスクマネージャ
 
 9月の声を聞けば少しは涼しくなるのかと思っていたのですが、やっぱりお彼岸が来るまではまだまだ夏みたいですね。
 さて今月は少しパソコン本来の話に戻り、「タスクマネージャ」というプログラムの使い方について書いてみます。 

 タスクマネージャというのは、Windows XPやVistaに標準付属しているプログラムで、現在起動している複数のアプリケーションの切り替えや、CPU・メモリーの使用状態の調査などをすることができますので、使っているソフトがフリーズして動かなくなったり、何かが原因でパソコンの動きが一時的に悪くなったりした場合に、うまく使えばその原因を調べ、対処することができます。順を追って操作方法を見ていきましょう。

 まずタスクマネージャの起動ですが、「Ctrl」「Alt」「Delete」キーを押すのが最も簡単です。この3つのキーは見覚えがありますね?そうです、パソコンがどうしても動かなくなったときに、この3つのキーを同時に2回押すとシャットダウンと再起動をすることが出来るのでした。

 2度押しすると再起動がかかってしまうので、タスクマネージャの起動はこれらのキーを1回押すだけです。別の起動方法として、画面下部のタスクバー(スタートボタンの右横、青色の細い部分)上で右クリックをし、「タスクマネージャ」を選ぶ方法もあります。どちらの方法でも良いので、とりあえず起動してみてください。

 タブのメニューには「アプリケーション」「プロセス」「パフォーマンス」「ネットワーク」などがあります。「アプリケーション」では現在使用中のソフト名が表示されています。Wordで文書を作成中であれば、「タスク」の欄にその文書名、Excelなどでも同様です。正常に動いている場合は「状態」のところに「実行中」の表示が出ています。もし、何らかのトラブルがあって、これらのアプリケーションソフトが止まってしまっているようなときには、「状態」は「応答なし」となります。しばらく待っても「応答なし」の状態が続くときには、タスクマネージャの画面から「タスクの終了」ボタンをクリックして、そのアプリケーションを停止させることができます。

 「プロセス」のタブをクリックすれば、その時点で動いているプログラムと、それぞれのプログラムごとのCPU使用率やメモリーの使用量などが表示されます。アプリケーションソフトは何も起動していない場合でも、パソコンの中では実にたくさんのプログラムが動いていることがわかります。

 このうち、System Idle Processというのは、CPUの空き(ヒマさ加減)を表すもので、これが大きいほどCPUは遊んでいます。反対に、何も作業はしていないはずなのに、CPUに大きな数字が上がっているプログラムがある場合は、何かおかしいということになります。ウィルスに感染している場合に、そんなことが起こることもあります。もしそんなことが起こっているときには、そのプログラムの名前をインターネットで検索してみてください。何のプログラムが動いているのかがわかると思います。

 「パフォーマンス」のタブでは、CPUの使用率やページファイル(メモリー内容を一時的に保存しておくためにハードディスク上に用意された領域のことで、これが非常に大きい時にはメモリー不足と言える)の使用履歴がグラフで見られるようになっています。

 尚、タチの悪いウィルスの中には、自分の存在が明らかになって削除されるのを防ぐために、勝手にレジストリを操作し、このタスクマネージャを起動しなくするものがあります。前記した起動方法でもタスクマネージャが立ち上がらない場合には、その疑いがあります。この修復方法はインターネットにも載っていますが、レジストリ操作など少し厄介な内容もありますので、パソコンに詳しい方に相談されたほうが無難でしょう。


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