人的検索
 
 今年の冬は寒くなるのやら、やっぱり暖冬になるのやら、おかしな天気が続いています。例年、この時期には年賀状などの作り方について書いているので、その度に、ああもう1年経ったのかと思ってしまいます。
 自分の年賀状はずいぶん前からパターンを決めてしまっていて、その年の家族の出来事を短い文章で書いて、それに家族全員で写した小さな写真を添えることにしているのですが、まあまあ好評でもあり、変えることも面倒なため、まだしばらくはこれで行きたいと思っています。

 さて、今月はまたインターネットの利用方法のお話です。今までにも何度かYahooやGoogleバーを使った簡単な検索の仕方について書いて来ました。こういった、「キーワードを何個か入力して必要な事柄を探す」というやり方は、広い範囲からたくさんの情報を集めることが出来ますが、本当に自分の知りたいことにすぐ辿り着けるわけではありません。全然関係のないサイトもたくさん出てくるので、それらを見ているうちに面白くなって、はじめに何を探していたのやら忘れてしまうこともしばしばです。(自分だけ?)
 こんな人のため?に、最近、質問に直接誰かが答えてくれるサイトが盛況になってきました。「人力検索はてな」「教えて!goo」「Yahoo!知恵袋」などが有名で、パソコンに関する質問専用の「教えてねっと」もあります。いずれも、過去の質問や回答は誰でも閲覧可能、自分で質問したり回答したりする場合は会員登録が必要になります。(一部有料の部分あり)

 ずっと以前、インターネットではなく「パソコン通信」の頃にも、各種フォーラムの中などにこういった「教えて!」のコーナーがあったので、筆者もよく利用していました。インターネットが普及して、その頃とは比べ物にならないくらい利用者が増えた今、多種多様な事柄に関して詳しい方の意見を、非常に広範囲から募ることができるようになっています。もちろん、質問やそれに対する回答は原則的に全公開なので、一つの質問や回答をもとにトピックが拡がって、どんどん詳しく深くなっていく様子が見られます。

 試しに「Yahoo!知恵袋」の画面を見てみましょう。今までにあった質問や回答がいろいろなカテゴリに分類されていて、自分の興味ある事柄に行き着きやすくなっています。ただし、「回答数が多い質問とか「閲覧数が多い質問」などにランキングされている質問は、はっきり言ってお楽しみ要素が強く、あまり役に立つとは言い難いように思います。たった今見た筆頭の質問事項は「マドレーヌとマフィンの違いについて誰か教えて!妹が眠れなくなっています。」というものでした。

 今までに掲載された多数の質問と答えの中から自分の欲しい情報を探すのはやっぱりキーワード検索になります。「京都 嵐山 湯豆腐」とか「ノートパソコン ハードディスク データ」などで検索すれば、それに関する色々な質問や回答実績が出てくるばかりでなく、「ベストアンサー」制度があって、ある質問に対する一番適切と思われる回答が真っ先に表示されるようになっているので、多数の回答を片っ端から見ていく必要がないのは便利です。

 でもやっぱりこういった質問サイトは、自分で質問したり回答したりしてこそ価値が出ます。世の中には、悪い意味でなく「教えたがり」の人は随分いるもので、しょうもないと思えるような質問でも懇切丁寧に答えていただけます。また、人を不愉快にさせたり、内容が不適切な書き込みなどはチェックして削除されるようになっていますので、変なやり取りになってしまうことも無いようです。

 ひとつ注意しないといけないのは、これら回答含めインターネット内の情報は「正しいとは限らないし、内容が間違っていた場合でもだれも保障してくれない」ということです。つまり、使うのはあくまでも自己責任で、ということですね。

 質問ばかりでなく、回答することにトライしてみるのも面白いと思います。自分のちょっとした知識が、見知らぬ誰かの役に立てば、それは素敵なことだと思いませんか?

 


かんたんパソコン講座目次

トップ