「どこのパソコンを買ったらいいの? part2」

 さて、秒進分歩と言われるパソコンの世界、この原稿を書いている間にも状況は刻々と変化して行きます。
前号で、NEC機とDOS/V機は少し違いがあると書きましたが、新聞によれば、とうとうNECも、従来のPC98独自路線とは別の世界共通仕様機の発売に踏み切るとのことで、結局Mac以外はすべて同じという環境になってしまうのではないでしょうか。

  やっと本題に入れました。「どこのパソコンを買ったらいいの?」というご質問への回答としては、まず、MacかWindowsかが一つの分かれ目となります。デザイン関係や出版関係の仕事に使うなら、まだMacが優勢でしょう。小さなお子さんが使いやすいという観点から見ても、マウスに一つボタンのMacが良いという人もいます。 ただ、今のところ数の上ではWindowsが圧倒的に優勢です。一般的な会社では、ほとんどWindowsマシンを使用していると言ってもいいでしょう。例えば会社で作ったデータを家でも使うというような場合はWindowsマシンを選ぶ必要があります。また、自分で使っていてわからないことに直面した場合、周りの人に聞くことになりますが、そんな場合は「友達と同じパソコン」というのも重要な基準になって来ます。

 次に、パソコンの形態の問題です。大きく分けて、机の上に置いて使う「デスクトップ型」と、持ち運べるようになった「ノート型」の2タイプがあります。同じ価格の場合、デスクトップの方が性能が上で、拡張性も高い(後で色々付けられる、また、後付け部品の価格も安い)ため、持ち運ぶ必要のない人はデスクトップで良いでしょう。ただ、家の中だけで使うにしても、冬はこたつで、とか、ベッドに寝ころんで、という使い方もできるのはノートの良さですね。ノートを買う時には、CDドライブやフロッピードライブが標準で付いているものの方が後々便利でしょう。

  次は価格です。パソコンの値段は一年で約半分になります。最新型を買うか、型遅れを安く買うかは、個人のポリシーの問題で、いちがいにどちらが良いとは言えません。ちなみに、私個人のパソコンは、約2年前に半額近くで買ったものですが、いまだに現役で使っています。(メモリーやハードディスクは増設しましたが)結局、買ったままで使うなら少しでも新しいもの、自分で改造しながら使うなら少しでも安いものというところでしょうか?

  付いているソフトも重要です。今は、パソコンを買うと始めからソフトが入っていて、すぐ使えるというのがうたい文句になっています。(プリインストールソフトといいます) 大きく分けて、「一太郎+Lotus」モデルと、「Word+Excel」モデルが多いようです。これらワープロや表計算のソフトは実際の機能差はほとんど無く、これも会社で使っているとか、友人が使っているとかが選択の基準となります。少し前までは日本語ワープロソフトといえばまず「一太郎」だったのですが、最近では「Word」が追いついて来たようです。

  最後にどこの店で買うかという問題があります。日本橋に行けば確かにいくぶんかは安く買えますが、初心者にはあまりおすすめできません。機械である以上、何らかの故障はつきものと考える必要がありますが、そんなとき、車でスッと持って行って見てもらえるところが良いと思います。
 2回にわたって、「どこのパソコンを買ったらいいの?」について書いてきましたが、ご参考になりましたでしょうか?  次回は、「Windowsって何?」です。お楽しみに。


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