検索の話
 
 皆さんはインターネットで何か調べたいことがある時、どんな方法で目的のページを探しておられるでしょうか?

 このような「目的とする情報を探す」いわゆる「検索」機能を持ったポータルサイトとしては、ご存じのように「Yahoo」と「Google」が有名です。(日本ではYahoo、アメリカではGoogleが強いとのことです。)

 インターネットから自分が欲しい情報を探す場合、これらのページに付属している検索機能を利用されている方が多いと思います。Googleについては、最近は簡単な操作(Googleのホームページから「ツールバーをインストール」をクリック)で、インターネットエクスプローラなどブラウザのツールバーにGoogle検索用の入力枠を追加できるようになっており、わざわざポータルサイトを開かなくてもいつでも検索が可能になっています。Yahooのホームページを開いているのに、上のほうにライバル会社であるGoogleの検索枠が出ているのは何か不思議な気がします。

 確かに、何かわからないことがある場合、この枠に言葉を入れるだけでそれに関連するサイトを見にいけるというのは便利ですので、Googleが伸びているのも納得と思っていたら、最近ようやくYahooでも、同様の機能を持たせられるようになりました。

 以前にもこの「かんたんパソコン講座」に何度か書きましたが、検索の基本は「複数のキーワード」です。探したいページに関連する複数の単語をスペースで区切って入力します。例えば、

「竹の子 煮物 レシピ」・・・竹の子を使ったメニューを探す
「厚生年金 支給開始 損得」・・・どっちが得か調べたい
「高槻駅 新快速 発車時刻」・・・電車の時間が知りたいときなど

 このように複数の単語で検索をかける場合は、3つか4つくらいの単語にするのが良いと言われています。1つの単語だけでは出てくるページがあまりにも多過ぎて、なかなか欲しい情報にたどり着けず、また反対にたくさんの言葉を入れ過ぎると、少しの表現のズレが原因で目指すページが引っ掛かって来ないこともあります。

 上記の例でも、「竹の子」「たけのこ」「筍」「タケノコ」と表現を変えると、それぞれ異なるページが出てきます。これはそのページの作者が使っている表現に左右されるからで、致し方ありません。こんな表記のゆれも考慮して検索すると、さらに効率的に必要なページを見つけられるかもしれません。

 さて、検索方法は日々進歩しています。新聞記事によりますと、上記のような複数のキーワードによる検索ではなく、「普通の言葉、普通の文章」による検索機能を持つものが開発されつつあるそうです。例えば、「今、冷蔵庫にナスと豚肉があるんですけど、それを使った晩御飯のメニューでお薦めは何でしょうか?」とか、「9月にサンフランシスコに行きますが、何が美味しいですか?」みたいな質問をそのまま入力すれば、その文脈を理解して、それに見合ったページを紹介してくれるようなソフトです。こんな風に多くの文字をキーボードから入力するのはかえって面倒くさい、という意見もあるでしょうが、音声認識で人間の言葉を理解させてコンピュータと会話しながら使うような状況までのつなぎとして、普及して行く可能性はあるかも知れません。

 実はGoogleなどでも簡単な調べ物はこれに似た感覚で行うことができます。例えば、「1キロは何マイル?」とか「1円は何ルピー?」のような簡単な質問については、このまま質問の形で入力して検索ボタンを押せば、すぐに答えが出るようになっています。但し現状ではこのような質問形式は「換算」問題に限定されるらしく、「中島みゆきは何歳?」とか「阿部首相の子供は何人?」みたいな質問には答えてもらえませんでした。

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