CPUの種類
 
 夏が暑いか暑くないかで、その年の景気がかなり左右されるとの事ですが、今年の夏は暑くなるのでしょうか?

 さて今月はパソコンの心臓部、CPUの種類についてのお話です。

 Pentium(ペンティアム)がCPUの代名詞になっていた数年前とは異なり、現在ではパソコンによってさまざまの種類のCPUが搭載されるようになっています。また、名前の付け方も複雑になってきているので、パソコンのカタログなどから調べてみても、名前だけではそのCPUの持つ性能がわかりにくくなってしまいました。

 現在販売されている有名メーカーのほとんどのパソコンにはIntel社もしくはAMD社のCPUが搭載されています。Intel社のCPUの代表的なブランドとしては上にも書いた「Pentium」、AMD社では「Athlon(アスロン)」が有名ですが、例えばIntel社製のものだけをとって見ても以下のようにたくさんの種類(ファミリー)があります。

(大まかに言って性能が高い順)
● Core 2 Duo
● Pentium D
● Pentium 4
● Pentium M
● Celeron D
● Celeron M

 性能を判断する上でややこしいのは、上記のファミリーの中にも動作周波数やキャッシュメモリー(CPUの近くに置かれているメモリーで、動作速度に大きく影響する)の容量などにグレードの違いがあって、一概に上のものの性能が良いとは言えない点です。性能を現す数字は、例えば「Pentium D 950」などのように、ファミリー名の後ろに付けられますが、ファミリーが異なると、この数字比較は無意味になるとのことで、単純に比較はできません。

 結局、もし細かな性能にこだわって比較するのであれば、動作周波数(Hzで表示)が少しでも大きいもの、2次キャッシュ(MBで表示)の量が多いものが速いということになります。

 ただし、ノートパソコンの場合はもう一つ重要な性能があります。それはCPUの消費電力です。この値が大きいと発熱量も大きくなり、バッテリーの持続時間に大きな影響を及ぼします。速さばかりを重視してバッテリーの残量をいつも気にしながら作業しなくてはならなくなったとしたらイヤですね。普通のパソコンのカタログには、この消費電力についての記述はまずありませんので、CPUメーカーのサイトなどで調べる必要があります。

参考:Intel社のCPU比較サイト
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor_number/index.htm

 現在トップクラスとされているCore 2 DuoはPentiumの省電力版として開発されたものと言っても良く、随分改善はされて来ていますが、さらにこのCore 2 Duoの中にも「低電圧版」や「超低電圧版」があり、これらはそれぞれ「L」タイプ、「U」タイプと呼ばれて、ファミリーネームの後に表示されます。

 いろいろややこしいことを書いてしまいましたので、今パソコンを買うことを検討されておられる方には却って迷わせてしまうようなことになったかも知れません。Windows Vistaの動作するパソコンを買われるのであれば、最新版の「Core 2 Duo」もしくは「Athlon 64x2」が搭載されたものを選んでおけばまず当分の間は大丈夫でしょう。

 最近、団塊世代の方々のパソコン熱が高まってきているとのことです。趣味の世界でもインターネットで情報を得られるのとそうでないのとでは広がる世界が大違いです。皆さんももう一度一から始めてみませんか?


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