似顔絵作成
  
 すでにご存じの方も多いかも知れませんが、今月は「Office 2003」で新しく追加になった似顔絵作製機能の解説になります。

 人物の似顔絵を、モンタージュ写真の要領で顔のパーツを選びながら作っていくソフトはこれまでにもありました。古いところでは、子供向けの電子手帳にその機能が搭載されたものがありましたし、インターネットのサイトでも、タダで使えるものが色々紹介されていました。
 これらはいずれも、目とか鼻とか髪型などをあらかじめ準備されたものの中から一つ一つ選択して似顔絵を作り上げていくものなので、かなりの根気が必要ですし、ある程度の才能(絵心?)がないと、誰が見ても似ているというような作品はなかなか出来ませんでした。
 ところが、Office 2003に付いている似顔絵作製機能を使えば、人物の顔写真を読み込んで、誰でも簡単に「似ている」似顔絵を作ることができ、その絵を文書内で自由に使うことが出来ます。

(この機能を使うには、パソコンに「Microsoft Office Home Style+」というツールがインストールされていることが必要です。インストールされている場合には、ツールバーに「似顔絵の作成」や「似顔絵の挿入」などのボタンが追加されます。Office 2003をお使いの方で、このツールバーが見当たらない場合は、インストール用「Microsoft Office Home Style+」のCDが付いているはずですから追加インストールしてください。)

 以下、順を追ってそのやり方を見て行きましょう。

 まず似顔絵を作りたい人の写真が必要です。デジカメや携帯で撮ったものでも、スキャナから取り込んだものでも構いません。パソコンの中に写真を保存しておきます。大勢で写った集合写真しか無い場合でも、どの人物を使うのかを指定出来る機能がついているので大丈夫です。

 「WORD」などを開き、ニコニコマークの付いた「似顔絵の作成」ボタンをクリックします。
 似顔絵ウイザードが起動しますので、「次へ」をクリック。「写真を選択しましょう」画面の「開く」ボタンをクリック、あらかじめ保存してある写真を指定します。写真が表示されたら「次へ」ボタンをクリックします。

 「似顔絵にする範囲を決めましょう」画面になりますので、画像の中にある緑色の枠をドラッグして、顔の位置に合わせます。だいたいの位置でいいです。設定ができたら「次へ」ボタンをクリック。「好みの似顔絵スタイルを選択しましょう」画面で、好みのスタイルを選び「次へ」をクリックします。

 次の「顔のラインを確認しましょう」画面では、目、鼻、口など顔のパーツを勝手に自動認識してくれます。この点が今までのモンタージュ式とは大きく違う便利なところです。輪郭が大きく写真からずれている場合は、線の上の○印をドラッグして、適当な位置に修正してください。「次へ」をクリック。

 あとは、ヘアスタイルを選び(全然本人と違うのを選んでも面白い)、眼鏡や洋服を選んでやればほぼ出来上がり。ここから表情(怒った顔や泣き顔もあり)を選んで保存できるのが素敵です。「似顔絵を保存しましょう」画面で、フォルダ名と画像サイズを指定して「完了」をクリックすればおしまい。すべての表情にチェックを入れれば、全部が保存できますので、気分に合わせた表情を選んで使うことが出来ます。これらの画像は、マイピクチャフォルダの中の「Outlook 似顔絵ファイル」の中に保存されます。

 こうして作った似顔絵、文書やメールなどに貼り付けることができますので、自分のサイン替わりに使ってみてはいかがでしょうか?

かんたんパソコン講座目次

トップ