インターネット証券
  
 暑くなりました。サッカーのワールドカップ、この記事が「かわらばん」に載る頃にはもう結果は出ているのでしょうか?

 ずっと以前からパソコン(インターネット)を使って行う株式のホームトレーディング(いわゆる「eトレード」)について書こうと思っていたのですが、昨年末からここ半年の間に、ヒルズ族、時代の寵児ともてはやされていた人達が次々に捕まってしまいました。相前後して、このまま上がり続ける事が期待されていた株価もいくぶん下がってしまったりしたので、何となく「パソコンで株取引」みたいな事は書きにくい雰囲気です。

 株の売買、昔なら新聞や短波放送などで値動きを確認しながら、証券会社に出向くか、電話で売買を依頼していたようですが、インターネットを介してパソコンで株価情報が見られたり、パソコンからの売買が可能になって、一般の人の株取引の様相は一変しました。自宅のパソコン前に座っているだけで、銘柄の値動きがきれいなグラフで一目瞭然わかります。操作も簡単らしく、ちょっと何回かマウスをクリックするだけで、瞬時に売買注文が出せるようになっています。パソコンそのものは多くの家庭に普及していますので、証券会社に申し込みさえすれば、誰でも割合簡単に株取引を始めることができます。

 先日、あるテレビ番組で、これをやっている人の密着取材ドキュメントを見ましたが、ほとんど一日中パソコンの前に座って、秒単位の値動きをつかまえては日に何百回も売り買い操作をするとの事、スピードが上がれば上がっただけ余計に忙しくなるんだなあと思い、同時に自分ではあんまりやりたくはないなあと思ってしまいました。

 とは言え、ここ3〜4年の間でパソコンでのホームトレードが飛躍的に伸びたのは間違いありません。当初は冷やかな目で見ていた大手証券会社も、eトレードをセールスポイントにして躍進している後発会社を見て、急いでシステムを作ったところもあると聞きます。ちょっと調べてみますと、現在「インターネット証券会社」と呼ばれるところは10社程度ある模様です。そのものズバリ「Eトレード」を会社名にしてしまったところもあります。
(各社の比較はこちらで)
http://hikaku.com/sec/

 さて、上記のように、細かな値動きを見ながら超短期での利益を挙げるというようなやり方ならば、人間が必死になってやらなくても、予めプログラムされたコンピュータにやらせれば良いのではないか?と考えるのは当然の成り行きです。実際、個人用の指南プログラムばかりでなく、資金運用の現場では、独自プログラムによるかなりの自動売買が行われているはずです。こうなると、プログラムは「躊躇する」ということがないため、ちょっと下がりだすとそこら中のコンピュータから一気に売りが殺到するようなことになりかねません。こんな状況というのは、コンピュータが絡んでいなかったとしても同じはずなのですが、スピードが上がった分だけ変化も激しくなったらしく、以前のブラックマンデー(チューズデーだったかな?)の大暴落はこんな「コンピュータ売り」が主原因だったとも言われています。

 このように、コンピューターを利用してお金やそれに近いものが、ものすごいスピードでやり取りされる世の中です。それが本当に良いことなのかどうかはわかりません。ただ好む好まないに関わらず、パソコンやインターネットとお金との関係はこれからもどんどん密になって行きそうです。それをうまく使いこなしていくのか、それとも無視を決め込むのかはもちろん個人の自由、考え方次第です。間違っても儲けすぎて捕まるようなことにはならないように気をつけましょうね。



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