Windows Vista
  
 新年度になりました。入学や就職、あるいは職場が変わったりして、新たな目標にチャレンジし初めている方も多いのではないでしょうか?
 今年は桜の開花が例年より早めだとか、もっと暖かくなってから咲いてくれたら、夜桜見物ももう少しゆっくりとできるんですけどね。

 さて、昨年の1月に、「新しいWindows」という題で、「間もなくWindowsの新バージョンが発表になる」という話を書きました。その後、もう1年以上経過しましたが、何かいろいろ不都合があったようで日程が遅れて、今のところまだ正式には発表になっていません。

 3.1→95→98→Me→Xpと新しくなって、一般向けのOSとしては来るところまで来た感があり、以前は競合していたMacOS(アップル)が、最近ではごく一部の限られた用途を除けばすっかり影をひそめてしまいましたし、ひところ第2勢力として話題になったLinux(リナックス)も一般的な大普及には至らず、マイクロソフト社としても慌てて変更する必要性も無いと考えているのでしょう。これまでのように、OSの刷新によって飛躍的にパソコンの販売台数が伸びるということもこれからは無いでしょうから、無理もないことかも知れません。

 発売の日程が遅れ遅れになっていたこの新しいWindows、最近になってようやく公式に発表された記事によれば、名称は「Windows Vista」。スターター、プレミアム、アルティメイト等、主な用途によって全部で6つのエディション(版)があり、今年の後半には出荷を始める予定とのことです。

 内容は従来からウワサになっていたものとは少し変わってきていて、「画面の3D表示」は一応実施されてはいるものの、現在のものとそれほど大きな違和感を感じない程度におとなしくなっています。その中でちょっと変わっていてカッコいいと思うのは、それぞれのウィンドウの見え方を「半透明」にすることができる機能で、向こう側に隠れたウィンドウを探すのが楽になりそうなこと、テレビ画面を裏側でうっすらと見ながら、その上でエクセルなどの作業をするというような使い方が考えられます。ただ、これらのグラフィック機能をフルに使うためには、かなりのCPUパワーを必要とするでしょうから、まだ推奨するパソコンの仕様というのは発表になっていませんが、ちょっと古いパソコンではまともに動かないということは、充分考えられます。

 それから、今開いているウィンドウを全部まとめて縮小した形で一覧できる機能があるそうです。今のWindowsでもまとめて見られる機能(ツールバーで右クリック、左右に並べて表示、など)はありますが、全画面を縮小して見せてくれるようになっているのが便利だと思います。
 こうした一目でわかるユーザーインターフェースの変更とは別に、「検索機能の充実」と「セキュリティーの向上」が特徴として上げられています。ハードディスク容量が増大し、絵や写真、文書や音楽など、データはどんどん溜まっていくばかりで、ちょっと変なところにしまいこんでしまうと全然探せなくなるようなことが起こりがちです。Vistaでは、色々な場面でキーワードの一部を入力すれば、それに関連するファイルの候補を自動的に表示してくれる機能が付きます。

 あとは「セキュリティーの向上」ですが、これまでにも新しくなるたびにたくさんのバグやセキュリティーホールが次々と発見されて、細かい修復を繰り返してきた実績を考えると、なんとも言えません。ただ、ワイヤレスLANの自動認識機能とセキュリティー機能を充実させ、信頼のおけるノートパソコン同志で簡単にデータのやりとりができるようになるというのは便利かも知れません。

 いずれにしても、使い慣れたパソコンの操作方法が変わるというのは厄介なもの、その煩わしさを上回る使いやすさを持っているのかどうか、注目しながら発売を待ちたいと思います。
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 引っ越しをしましたので、ホームページアドレスとメールアドレス、電話番号がすべて変わりました。


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