Sorry! Japanese Only・・・

エレクトリック・アップライトベース
自作第3号機製作記

今回は今までのように自分用ではなく、初めて人に依頼されて作りました。

アップライトとしては珍しい5弦で、スケールは今使っているエレベに合わせる・・・

かなりプレッシャーはかかりましたが、それなりに気合が入って、出来も良かったと思います。

 

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20191月吉日、Solid Edgeで設計開始。

今回は2次元図面無しで制作することにトライ。

各部寸法を測るのにちょっと苦労した。

 

 

 

材料はいつもの通り西村ジョイで購入。

ネックは米松、フィンガーボードはヒノキ。

ボディー材はまだ決まらず。

 

 

 

鉛筆で罫書き。

ネック材はそんなに硬くはないみたい。

 

 

 

カット開始。

この作業台もかなり傷んできた。

 

 

フィンガーボードの外形完了。

 

 

 

さてネック。

今回のは前のより細め(薄め)になる予定。

 


 

フィンガーボードをネック素材の上に乗せてみた。

 

 

 

ヘッド部分の角度をチェック

 

 

 

さてネックのネック部。

鋸の歯がなかなか入らず・・

 

 

 

両サイド削ったので指板と合わせてみた。

微妙なズレは接着後に合わせるので気にしない。

 

 

 

 

フィンガーボード表面はカンナでこまめにアール付け。

最後はサンドペーパー仕上げ。

 

 

 

ネック側面(アール付け前)

 

 

 

カンナ、ヤスリ、サンドペーパーでひたすら削り

この作業にマスクは必需品となる。

 

 

 

ネックの厚みはこんなもんかな?

2作より約10mm薄くした。

 

 

 

トラスロッドを入れる溝の罫書き

ヘッドの杢目は思惑通りになった。

 

 

 

6mmのノミで溝堀り開始、

音には気を使う。

この後からはプラスティック・ハンマーに変更した。

 

 

 

 

ヤスリで仕上げて溝堀り完了。

両端部深さ10mm、中央部は20mm

 

 

 

トラスロッドを抑える板(暑さ6mm

これもヒノキにした。

リビングがあまりにもひどいことになってきたので、別の部屋に移動。

 

 

 

トラスロッドにする真鍮棒(直径5mm)をはめてみた。

 

 

 

ヘッド部の凹み加工

ひたすらノミ作業

 

 

 

こんなもんかな?

もうちょい彫るか。

 

 

 

ボディーへの取付部加工

この作業は特に真っ直ぐに気を使う。

 

 

 

いつものように約1mmの余裕を残してカット。

 

 

 

後はヤスリとサンドペーパの仕事。

 

 

 

上面と側面

 

  

 

 

トラスロッド

真鍮棒をやめてステンレスのネジ棒にした。

 

 

 

ヘッド側は袋ナット

 

 

ボディー側は高ナット

四角座金はいつもの通りに配置

オールステンレス。

 

 

 

トラスロッドプレート

アールは適当。

 

 

 

ネジ棒を曲げて押さえ込む形でセット。

 

 

 

接着開始

いつもの木工ボンド。

ペグの位置決め穴も開けておいた。

1作目の時はシャコ万を持ってなかったので、

自転車用のゴムでグルグル巻きにしていたっけ。

 

 

 

木地を傷めないよう当て木は必須。

 

 

 

丸2日乾燥させた後、

ボディーの素材(これもヒノキ)を当ててみた。

ボディーも結局ヒノキ(素材は120X45X1800)にした。

雰囲気出てきた。

 

 

 

ヘッド側ナットの製作。

この木はウェンジュでかなり硬い。

切り屑が落ちる位置にゴミ箱を置いておくのは生活の知恵。

 

 

 

ナットを接着した。

仕上げは後から。

 

 

 

フィンガーボードを水性着色剤で黒染め。

 

 

 

ついでにネックも染めてみた。

ちょっとイメージと違う・・・

 

 

 

ヘッドはまあこんな色で良いかも。

 

 

 

ネックを磨き倒して少しだけ色を落とした

こんなもんかな?

 

 

 

ようやくボディー、

大まかなアールを付けてから、ネック嵌め込み部分の加工にかかる。

 

 

 

この部分の平面度はめちゃ大事。

サンドペーパーで慎重に。

 

 

 

ボディーの途中でテールピースにも取り掛かった。

材料はボディーの残り(ヒノキ)

出て来る杢目を予想しながら板取り。

 

 

 

カンナでアール付け。

 

 

 

側面形状の罫書き

 

 

 

実はこの部分の加工がいちばん厄介。

鋸盤があれば簡単なはずだが・・

 

 

 

ちょっと合わせて置いてみた。

フィンガーボードはニスを5回塗り重ねた。

 

 

 

ヘッド側から。

 

 

 

斜め上から。

このアングルが一番実体形状に近い。

 

 

 

ネットで弦を購入。

普通のロングスケールなら5000円くらいなのに、

同じのがスーパーロングスケールになると8000円超。

長さに比例してない・・・

 

 

 

高さ調節式ブリッジは初の試み。

割としっかり設計したつもり。

 

 

 

で、ブリッジ製作中。

この材料もウェンジュにした。

 

 

 

ちょっと置いてみた。

なかなかかっこいいではないか?

 

 

 

テールピース側から。

 

 

 

木工に少し飽きたので少しだけ金細工。

弦の根元を当てる棒、直径5mmの真鍮製。

これは最初の計画ではトラスロッドに使うはずだった。

 

 

 

 

弦を通す穴を開け、金具埋め込み用の溝を切る。

 

 

 

ネットで注文したジャック。

ゴールドとシルバーを1つずつ。

 

 

 

テールピースはオイルステイン(チーク)で着色。

杢目はしっかり残っている。

 

 

ニスを塗ってレモンオイルで磨いた。

 

 

 

さて、本格的にボディーの加工。

 

 

穴の深さを一定にするためドリルにスペーサをかませて

ひたすら穴あけ。

 

 

ノミとヤスリで仕上げ。

 

 

 

裏側のポッド装着部も同様に。

ネック取り付け穴も開けた。

 

 

 

ネットで注文していたローレットナット(M6)が届いたので、

 

 

ブリッジを組み立て。

当初の設計からは若干形状変更。

 

 

 

仮組み。

なかなかいい感じ。

ペグを付ける作業、色々苦労したのに写真撮るの忘れた。

まだピックアップが決まらないので、ピックアップ台も未製作。

 

 

角度確認OKだったので、ネックを接着、ネジで固定した。

 

テールピースを止めるダボ。

1作目はこれが無かったため、少しずつズレてきた。

 

 

 

テールピース側にも同じ穴あけ。

 

 

 

テールピンはステンレスパイプの二重構造。

バーリングナット(M6)を埋め込み。

 

 

 

 

ジャック取付部穴あけ。

今回はマグネチックとピエゾそれぞれ別出力にする。

バーリングナットの押さえ板取り付け。

 

 

 

テールピースを接着してネジ止め。

 

 

ネックの角度とブリッジ高さ再確認のため、

弦を1本だけ張ってみた。

 

 

 

 

 

 

ガイドパイプに穴を開けて・・

 

 

 

ノブネジで止める。

 

 

 

 

ピックアップの大きさが決まったので、

最後になってしまったピックアップの台を製作。

これもヒノキにした。

 

 

 

 

 

 

途中は省略(撮影忘れ)して・・

ピックアップ台完成。

ピックアップカバーもヒノキを薄めの色に着色。

 

 

 

ボリュームを取り付けて内部配線。

ツマミを装着。

裏のカバーは3mm厚のアガチス材に着色。

ネック固定ビスの穴カバーも装着した。

 

 

 

 

弦を全部張って高さ調整。

 

 

 

ピエゾピックアップはこの位置に貼り付け。

 

 

 

ポジションマークはスバロフスキーのガラスダイヤを接着した。

手芸材料店に行ったら、ちょっと胡散臭い目で見られた・・・

 

 

 

ジャック部分、ピエゾの出力がゴールド、マグネチックがシルバー。

色に特に意味は無い。

 

 

 

全景1

 

 

 

全景2

 

 

全景3

 

 

 

 

前作とのツーショット。

やっぱりスケール1050mm890mmの差は大きい。

 


 

ということで、完成は2019323日、

注文主のI氏の元に嫁いで行きました。

娘と同じく、嫁がせる時には寂しさがつのりました・・・

 

 

 

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