11.統合化BOM
統合化BOM(統合部品表)という言葉が出てきて久しい。先に書いたようなバラバラで運用されている部品表の非効率を何とかして改善したいという流れである。最近はそれも含めてPLM(Products Lifecycle Management)と呼ばれたりもしている。ただ、これも、完全に全ての部品表が一つに統一されて動いているという訳ではなく、データベースを一元管理にして、そこからのデータ取り出し方法(見せ方)をいろいろ変えられるようにしているというイメージであろう。取り出し方の規則性さえ決めておけば、E-BOMのデータをベースにしてM-BOMやP-BOM(Procurement:購買部品表)、S-BOM(サービス部品表)もある程度省力化してできる可能性はある。
ただ、それにしてもお互いの「歩み寄り」がなければなかなか統合化は進まない。自分としては、設計時のE-BOMはやはりできるだけ生産の構成に合わせていくべきと思っている。
設計の順序と生産の順序はまったく逆なので、E-BOMをM-BOMの形にすることは絶対に無理、と力説する設計者もおられるが、モノによるのではないだろうか。。